米経済、高金利で圧迫されず 時間かけて利下げ検討=ミネアポリス連銀総裁

[ワシントン 5日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、経済に回復力があり、中立金利が上昇する可能性があることは、連邦準備理事会(FRB)が時間をかけて利下げを巡る決定を行えることを意味していると述べた。

カシュカリ総裁は5日に発表したエッセイで、労働力のほか、モノ(財)とサービスの供給状況の改善により、インフレ率はFRBが目標とする2%に向けて「急速に進展」していると指摘。景気減速の兆候が出ている可能性があるとしながらも、経済は高金利に圧迫されていないとの考えを示した。

その上で「こうした状況を踏まえると、金融政策が経済にどの程度の下押し圧力をかけているのか疑問が出てくる」とし、「現在の金融政策スタンスは、予想されているほど引き締め的ではない可能性がある」と指摘。「このことは、過度に引き締め的な政策で景気回復が頓挫するリスクが軽減する中、利下げに着手する前に経済指標を検証する時間があることを意味している」と述べた。

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