エヌビディア最高値、ゴールドマンの目標株価800ドル AI効果期待

[5日 ロイター] - 米半導体大手のエヌビディアの株価が5日の取引で4%超上昇し、最高値を更新した。ゴールドマン・サックスが人工知能(AI)ブームによる収益押し上げを見込み、エヌビディアの目標株価を800ドルに引き上げたことが材料視された。

エヌビディアの株価は一時694.97ドル。時価総額は約700億ドル拡大する見通し。前営業日終値時点での時価総額は1兆6300億ドルだった。

エヌビディアの株価は年初来、約39%値上がり。株価収益率(PER)は31.4倍と、関連業界の平均である22.9倍を上回っているものの、ゴールドマンのアナリスト、針俊哉氏はなお一段の成長余地があるとみている。「とりわけ革新を続けるペースを踏まえ、エヌビディアが予測可能な将来において業界のゴールドスタンダード的な存在であり続けると確信している」と述べた。

800ドルの目標株価はエヌビディアをカバーする証券会社の中で3番目に高く、現在の株価水準から約21%の値上がりを見込む。

ゴールドマンはまた、エヌビディアの2025─26年通期利益予想を平均で22%引き上げ。堅調なAIサーバー需要に加え、GPU(画像処理半導体)の供給改善の兆しを指摘した。

エヌビディアは今月21日に23年第4・四半期決算を発表する。LSEGのまとめたアナリスト予想は、1株当たり利益が4.51ドル、売上高が201億9000万ドル。

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