米国務長官が中東歴訪開始、サウジのムハンマド皇太子と会談

Humeyra Pamuk

[リヤド 5日 ロイター] - 中東歴訪を開始したブリンケン米国務長官は5日、サウジアラビアに到着し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談した。

米国務省のミラー報道官によると、両氏は危機の「永続的な終結」に向けた中東地域における協調について話し合った。また、ブリンケン氏はパレスチナ自治区ガザの人道的ニーズに対応し、紛争のさらなる拡大を阻止する重要性を強調した。地域の緊張を緩和する緊急の必要性も協議したという。

会談は約2時間行われた。

ブリンケン氏はこの後エジプト、カタール、イスラエルを訪問し、エジプトとカタールが仲介する人質解放協議などの進展を目指す。

同氏が中東を訪問するのは昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃以降で今回が5回目。

米政府高官は記者団に対し、ブリンケン氏の今回の中東歴訪の主な目的は「米国は紛争をエスカレートさせないというメッセージをこの地域の国々に直接伝える」ことだと語った。

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