『ロッキー』アポロ役カール・ウェザースが死去、享年76歳

米俳優カール・ウェザースが死去した。76歳だった。映画「ロッキー」シリーズのアポロ・クリード役などで知られるカールが、1日(木)に「安らかに」息を引き取ったことを遺族が伝えている。

声明には、こう綴られてる。「カール・ウェザースが永眠したことを深い悲しみと共にお伝えます」「彼は2024年2月1日に眠っている間に安らかに息を引き取りました」

カールは、1960年代にサンディエゴ州立大学でアメリカンフットボールをプレーした後、カナダのプロチームB.C.ライオンズで活躍したもののの1974年に引退、その後俳優に転向した。キャリアを通して75本以上の映画やテレビドラマに出演したカールの遺族は、声明をこう続けている。「カールは並外れた人生を送った並外れた人でした」「映画やテレビ、芸術、スポーツへの貢献を通して、消えることのない印を残し、世代を超えて世界中で知られています」「彼は愛する兄で父親、祖父、パートナーで友人でした」

エキストラとして俳優のキャリアをスタートしたカールは、その後シルベスター・スタローン主演作『ロッキー』のアポロ・クリード役を獲得、同シリーズ4作に出演した。

その後は『プレデター』や『アクション・ジャクソン/大都会最前線』『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル』といった大作映画に出演した一方、マイケル・ジャクソンの『リベリアン・ガール』のMVにも登場した。

また近年では2019年から2023年にかけて「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフドラマ『マンダロリアン』にグリーフ・カルガ役で出演、人気を得た。

カールの訃報を受けて、多くの共演者たちがお悔みの言葉を寄せている。スタローンは「今日は私にとって非常に悲しい日だ。言葉では言い表せないほど引き裂かれた気持ちだ。どうにか持ちこたえようとしている。なぜならカール・ウェザースは、私の人生、成功、全てにおいて、かけがえのない人だった」と故人を偲んだ一方、 『ロッキー4/炎の友情』でイワン・ドラゴ役を演じたドルフ・ラングレンは、「彼は素晴らしい俳優で、非常に優れたアスリート、そして良き友だった。仕事やプライベートでのカールとの多くの特別な思い出を大切にしている。アポロ・クリードのように、彼は特別な魅力の持ち主で、人を常に笑顔にしていた」とインスタグラム投稿でカールを称えた。

また『マンダロリアン』でカールと共演したジーナ・カラーノは「カールは私のメンターだった。彼は両腕を私の肩に乗せ、私の目をまっすぐ見つめ、私の魂を落ち着かせてくれた。彼は、私が輝くためにも教えてくれたその経験と英知があってこそできるストーリーの伝え方に対する素晴らしい見解を持っていた。私はその思い出を大切にする」とXで追悼の言葉を綴った一方、『プレデター』でカールと共演したアーノルド・シュワルツェネッガーは「カール・ウェザースはレジェンドであり続けるだろう。並外れたアスリート、非常に優れた俳優、そして素晴らしい人だった」と声明を出している。

一方、11日にラスベガスで開催予定のNFL優勝決定戦スーパーボウルのコマーシャルにカールが出演してたことを受け、オンラインスポーツベッティング会社のファンデュエルは、内容を一部変更することを発表している。

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