「マグニフィセントセブン」、売上の伸びが好調維持の鍵=ゴールドマン

[ニューヨーク 5日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのストラテジストは、超大型7銘柄「マグニフィセントセブン」が今後もアウトパフォームし続けるかどうかは、売上高の強い伸びが鍵を握るという見方を示した。

アップル、マイクロソフト、 アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、メタ、テスラの7銘柄は2023年、それぞれ約50━240%値上がり。合計でS&P総合500の昨年のトータルリターンの60%超を占めた。

チーフ米国株ストラテジストのデービッド・コスティン氏率いるゴールドマンのストラテジストによると、7銘柄の年初来のリターンは7.9%と、S&Pの残り493銘柄の計2.6%をアウトパフォームしている。

また、7社の売上高の伸びは26年までに平均で年率12%と、残りの493社の3%を超えて成長する見通し。

ストラテジストはノートで、多数の独占禁止法違反訴訟やマクロ面の変化などが株式のリターンに影響する中、「これら7銘柄にとり売上高の伸びが最も重要な原動力になると考える」と述べた。

19年12月以降、マグニフィセントセブンは合計で年率28%のリターンを記録。その大部分はファンダメンタルズの改善によるものという。

ただ、これら7銘柄の株価収益率(PER)は63%と、21年に付けたピークの103%を大幅に下回っている。

ストラテジストは「マグニフィセントセブンが過去24カ月、債券利回りが高水準で推移する環境においてアウトパフォームしたのは主に堅固なバランスシートと高水準の利益率によるものだ」という見方を示した。

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