佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平ら、ドラマの7年後が舞台の「映画 マイホームヒーロー」完成を報告「7年後に公開されなくてよかった」

By TV LIFE

「映画 マイホームヒーロー」(3月8日(金)全国ロードショー)の完成披露イベントが2月5日(月)に開催され、主演の佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、津田健次郎、木村多江、青山貴洋監督が登壇した。

累計発行部数370万部を突破し、「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて2017年より連載中の大ヒットコミック「マイホームヒーロー」が連続ドラマ化&映画化。

2023年10月よりMBS/TBSドラマイズム枠で放送されたドラマシリーズでは、どこにでもいる普通の父親が娘に危害を加えようとした彼氏を殺してしまう衝撃の幕開けから、殺した彼氏が所属する半グレ犯罪組織に狙われながらも家族を守るための命がけのだまし合いが繰り広げられた。毎週大ピンチが続くハラハラドキドキの展開に、視聴者からは次の放送を求める声が多数噴出。大きな話題を呼んだ本作は、衝撃的な結末と共に最終回を迎えた。

ドラマシリーズの余韻も冷めやらぬ中、映画版で描かれるのはドラマの最終回から7年後を舞台にした「完結編」。佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、木村多江、音尾琢真、淵上泰史、神野三鈴ら、原作再現度100%と言われ注目を集めたドラマ版キャスト陣に加えて、津田健次郎、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)、立川談春ほか個性豊かな実力派が勢ぞろいする。

監督は、ドラマシリーズの総監督も務めた俊英・青山貴洋。主題歌は、『呪術廻戦』アニメ1期のオープニング曲などで話題を集めたEveが「インソムニア」を書き下ろした。

「映画 マイホームヒーロー」佐々木蔵之介

このたび、本作の完成披露イベントが開催。大歓声の中で登壇した佐々木は「ちょうど1年ぐらい前のこの時期にドラマを作って、映画を撮っていたんです。今日一般の皆様に初めて見ていただけるということで、もうどうしようかとドキドキしてたんですけども、この声援にすごく救われました、ありがとうございます。『映画 マイホームヒーロー』、本日初披露目です。ドラマの7年後が舞台の映画ですが、本当に7年後に公開されなくてよかったと思っています、もうおじいさんなので、本当に今日でよかった(笑)。今日は短い間ですけど楽しんでください」とあいさつ。

佐々木は、ドラマを経て公開される今作について「本当に一つの決断というか。お父さんが1つの答えを出します。そして、ここにいらっしゃる皆さんが本当に生き生きと、スクリーンをはみ出んばかりに暴れまわっているのはすごくうれしかったです。プロデューサーも私たちキャストもスタッフも、みんな原作に敬意を払って作っていましたので、その魂、心みたいなものは映画にもちゃんと投影されていると思います」とアピール。

また、“娘の彼氏を殺した”という役どころである哲雄に関しては「やっぱり7年間、1日たりとも安心した日はなかったと思います。罪悪感、後悔はしていたし、人を殺めたのに新しい命を授かり、そして最愛の娘が警察官になった…ということが大きいですね。でも家族を愛する、というのを礎に演じてきました」と語った。

「映画 マイホームヒーロー」齋藤飛鳥

そんな父の罪に迫っていく立場となる、娘・零花役の齋藤。「私はあまりお芝居の細かなあれこれが分からないので、いただいた本を素直に受け取り、素直に演じるということをやらせていただきました。私が素直に演じることで、哲雄さんや家族との関係性、そして7年が経ったこととか、今どんな空気が家族の中に流れているのかなどを皆さんに感じ取ってもらえるのかなと思って。すてきな脚本についていっただけです」。

佐々木は、齋藤とのシーンについて「娘が(警察官になり)優秀になってよかったと思いつつ、ドラマの中ではほっこりしたシーンで安心していたんですけど、今回はずっとヒリヒリしていました」と。そんな話に齋藤も「零花も真相に迫っていきたいという正義感がすごくある子だから、そのまっすぐな気持ちと、でも真相をつかんでしまうと自分のお父さんが…という気持ちとでもどかしく、感情の動きがせわしなかったので、ずっと心が落ち着かないような日々だった気がします」と語った。

「映画 マイホームヒーロー」木村多江

母・歌仙役の木村は「まず7年間経って、息子が1人増えるわけです。そして、さらに成長しているたくましい零花がいて、微笑ましい分、警察官になってどうなっちゃうんだろうという思いもあり。見てくださる方と同じところでハラハラして、ジェットコースターに乗ったような気持ちで演じていました。きっとご覧になった方にも一緒にハラハラドキドキしてもらえるんじゃないかな」と。また「僕は見ていて飛鳥ちゃんのシーンで泣いちゃった」という佐々木に、木村は「私も泣いちゃった」と深くうなずく。そんな2人に対して、齋藤は「本当ですか? うれしい…でもハードルが…大丈夫かな(笑)」とはにかんだ。

一方、罠にはまり組織から追われることになるも、身を隠して生きていた恭一役の高橋は「まずは本当に無事で何よりやったなと。生きていましたね。そこから7年後ということでやっぱり7年間、半グレから逃げての日々であるというのもそうですし、そこでまさかの哲雄と再会するという、その心境であったり。7年後への気持ちの持っていき方っていうところはすごく考えました。“◯年後”という設定でお芝居をすることが初めてだったので、どうやって作っていこうかなと考えながら、楽しみながら撮影に臨んでいました」。

「映画 マイホームヒーロー」高橋恭平

そんな高橋は「蔵之介さんや琉弥がホテルに泊まる日と同じ日に撮影があって、そこにサウナがあるということで、本当は日帰りだったんですけど、そのサウナに琉弥と一緒に入りに行ったのが楽しかったです」と撮影でのエピソードを披露。佐々木も微笑み、「帰るはずやのにわざわざサウナ料金を払って、時間を待ち合わせして2人が入っていくのを、僕は浴槽から目撃しました」と報告した。

「ゲームでつながり、作品が一緒になる前から関係があった分、この場に一緒に立っていることがすごい変な感じがします」と、高橋への思いを明かした宮世。自身が演じる大沢の謎めいた役柄について「今回は“復讐をする”という目的だけで、それ以外は何も考えずにお芝居させていただきました。台本を読んだときに感じた“躊躇なく何でもやってやるぞ”という目的に全ての動機を落とし込んでやらせていただいたので、それを見たお客様にはサイコパスと思われるんじゃないかなって思います」と。

「映画 マイホームヒーロー」宮世琉弥

その大沢と並んで“クセ強ツートップ”の1人であり、ラスボスの志野。演じる津田は「役を作り上げていく上でどうしようかなと思っていたときに、衣装合わせで監督に『クセをバリバリ強くしてください』というリクエストをいただきまして。その場で本読みをさせていただいたんですけど『そんな感じでガンガンやっちゃってください』と。いいんですか、と思いながらも、そんなに楽しいことをリクエストしていただけたことがうれしかったです。台本に書かれてないこともたくさん提案させていただきました。本当に遊ばせていただいた感じです」と明かした。

続けて「蔵之介さんがめちゃめちゃリアクションをとってくださるので、一緒に芝居しているのがめちゃくちゃ楽しかったです」と。佐々木も「初日に(津田が演技で)血をなめて。そんなん全然、台本に書いてないんですよ(笑)。『津田さん血なめるから、血のりをなめられるやつに交換!』といった声が現場であがったり(笑)。そして志野は怖いけど、低音ボイスがセクシーと思いながら。楽しかったです」。

「映画 マイホームヒーロー」津田健次郎

2人のやり取りについて、監督は「ちょうどクランクインしたぐらいのときにそのシーンがあって、映画のスタートを切れたなっていうのを感じました。あと、見たことない津田さんを見てみたいなとずっと思っていて。描写的にはエグいシーンではありますが、ちょっと面白いんです。そういうところも含めて、エンタメとして楽しめる感じになったなっていうのが2人の戦いの印象でした」と絶賛した。

また、今回のイベントでは前日に誕生日を迎えた佐々木へのバースデーサプライズも。齋藤の合図で大きなケーキが登場すると、佐々木は「本当にありがとうございます。作品の中でもいつも娘がプレゼントをしてくれるということだったので、これがドラマなのか現実なのか分からないぐらいうれしいです。いや〜、これどうしよう。ケーキやから食べるんやもんね。いや〜… 生きてきてよかったです。ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべた。

「映画 マイホームヒーロー」左から)佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、

最後に、佐々木が「本当にクセ強の人たちがスクリーンで大暴れします。ちょっとやばいアクションシーンもあります、血を流します、汗も流します、そして大切な人のために涙を流します。でも、誰が悪なのか、正義なのかが分からない。いろいろな考え方があると思います。どういう結末を迎えるのかをぜひ皆さん、見届けてください。本当に今日はありがとうございます。映画を楽しんでから、お気をつけてお帰りください」とあいさつし、イベントを締めくくった。

作品情報

「映画 マイホームヒーロー」
2024年3月8日(金)全国ロードショー

佐々木蔵之介
齋藤飛鳥 高橋恭平(なにわ男子) 宮世琉弥 板倉俊之(インパルス)
大東駿介 淵上泰史 西垣匠 金子隼也/立川談春 神野三鈴
音尾琢真/津田健次郎 木村多江

主題歌:「インソムニア」Eve(TOY’S FACTORY)
原作・漫画:山川直輝・朝基まさし『マイホームヒーロー』(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:青山貴洋
脚本:船橋勧
音楽:堤博明
制作プロダクション:TBS スパークル C&I エンタテインメント配給:ワーナー・ブラザース映画

<ムビチケ発売情報>
全国の上映劇場にて販売中(一部劇場を除く)

料金:一般券1枚1,600円(税込)
※ムビチケカードは、作品の公開日前日までの販売。
※詳しくは映画公式サイトを参照。
「映画 マイホームヒーロー」上映劇場:
https://wwws.warnerbros.co.jp/mhh-moviejp/theaters.html

ドラマ『マイホームヒーロー』

◆TVer
2024年2月5日(月)より無料再配信スタート

第1話~第4話:2024年2月5日(月)午後6時~2月12日(月)午後5時59分
第5話~第7話:2024年2月12日(月) 午後6時~2月19日(月)午後5時59分
第8話~最終話:2024年2月19日(月)午後6時~2月26日(月)午後5時59分

◆ディズニープラス
全話見放題独占配信中

◆スペシャルダイジェストPV:https://youtu.be/o6T05PrHAYs

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