栃木県内全域で雪、交通混乱 那須高原26センチ、宇都宮3センチ 全14地点で氷点下

足元に注意しながらJR宇都宮駅に向かう通行人=5日午後4時55分、宇都宮市川向町

 南岸低気圧の影響で、栃木県内は5日、全域で雪が降った。同日午後9時までの24時間降雪量は那須高原26センチ、奥日光25センチ、土呂部21センチ、宇都宮3センチを観測した。雪の影響で東北自動車道などの一部が通行止めになり、鉄道も一部区間が運休するなど、交通機関が乱れた。積雪などで午後4時までにスリップ事故が49件発生し、1人が軽傷を負った。

 宇都宮地方気象台によると、宇都宮では5日昼ごろから雪が降り始めた。大雪注意報を今季初めて県内全域に出し、北部は大雪警報に格上げした。最低気温は全14観測地点で氷点下となり、最高気温も平年より1~6度ほど低かった。

 JR日光線は午後5時ごろから鹿沼-日光駅間の運転を取りやめた。線路上に竹が倒れた影響で、烏山線の宝積寺-烏山駅間、東北本線の黒田原-新白河駅間でも、夕方から上下線で運転を見合わせた。東北新幹線でも上りの那須塩原-宇都宮駅間で夜、倒れかかった竹と車両が接触して一時停車し、遅れが生じた。

 東北自動車道は、午後3時から川口ジャンクション-佐野藤岡インターチェンジ(IC)間、午後6時半から矢板-白河IC間の上下線が通行止めになった。宇都宮-矢板IC間の下りも交通規制された。日光宇都宮道路も夕方から全面通行止めになった。

 県教委によると、15市町の一部小中学校が下校時間を早めた。6日は県立高40校が休校措置を取る。高根沢町は全小中学校の臨時休校を決めた。21市町では始業時間を遅らせる。

 気象台によると、県内は6日、昼過ぎまで雪や雨が続く見込み。引き続き路面の凍結やビニールハウスの倒壊などに注意を呼びかけている。

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