横浜市/MM21の60・61街区、事業予定者にケン・コーポレーショングループ

横浜市は5日、みなとみらい(MM)21中央地区60・61街区の開発事業予定者にケン・コーポレーションを代表とするグループを選定したと発表した。オフィスとホテル、ミュージアム、専門学校などが入る東西2棟の複合施設を建設する計画。2026年3月に着工し、西棟は28年8月、東棟は29年2月の竣工を目指す。
構成企業はSMLFみらいパートナーズ、鹿島、岩崎学園。市が23年4月から公募を行い、3件の提案があった。土地売却価格は220億4163万7695円(公募価格は214億4310万4440円)。所在地は西区みなとみらい6の2の1ほか。敷地面積は2万3131平方メートル。今後、基本計画協議などを進めながら、1年以内に土地売買契約を締結する予定。
提案によると東棟は地下1階地上27階建て塔屋1階延べ12万9325平方メートル、高さは約100メートル。用途はオフィス、ホテル、ミュージアム、商業施設。西棟は地下1階地上13階建て塔屋1階延べ2万5835平方メートル、高さは約64メートル。用途は専門学校。用途別に建物を分けることで生まれたオープンスペースを回廊やデッキでつなぎ、連続性や回遊性でにぎわいを演出する計画などが評価された。
同区画はMM21地区で最後の大規模市有地であり、市は地区全体の開発の総仕上げとなる重要な街区と位置付けている。MM21地区開発の進捗(しんちょく)率は約91%。残りは57街区(約1万4000平方メートル、みなとみらい本町小学校として暫定利用中)だけとなる。

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