久保建英&トラオレ合流も…ソシエダが新たな負傷者を報告、オヤルサバルは重傷回避か

レアル・ソシエダは5日、同クラブに所属している元スペイン代表DFアルバロ・オドリオソラ、スリナム代表FWシェラルド・ベッカー、スペイン人FWカルロス・フェルナンデスの負傷を報告した。

今回レアル・ソシエダが発表したメディカルレポートによると、オドリオソラとベッカーの2名については、3日に行われたラ・リーガ第23節ジローナ戦(0-0)で負傷が確認されたという。オドリオソラは同試合に先発出場していたものの、キックオフ直後にルーズボールをクリアしたプレーで右ひざを負傷。着地の際に右ひざを痛めており、ベネズエラ代表DFホン・アランブルとの交代でピッチを後にしていた。右ひざを正常の状態よりも伸ばしすぎる過伸展を起こしたことが明かされており、右ひざの外側側副じん帯の負傷と診断された。

同じくジローナ戦に先発出場していたベッカーは、後半立ち上がりの50分にスペイン人MFブライス・メンデスからのスルーパスで相手と入れ替わり、GKと1対1のチャンスを迎えた場面で右足を痛めた。シュートに持ち込む場面で右太ももの裏側を押さえる仕草を見せており、自ら交代を要求。U-21スペイン代表FWアンデル・バレネチェアと代わっていた。診断の結果、右ハムストリングの負傷と明かされている。

一方、C・フェルナンデスは右ひざ半月板の負傷により1月上旬から戦線を離脱していた。今回は手術に踏み切ったことが報告されている。

レアル・ソシエダは3選手が既にリハビリのプログラムをスタートさせたことを明かしつつも、具体的な離脱期間には言及していない。スペインメディア『アス』の情報によると、オドリオソラは1カ月から2カ月程度の離脱が予想されるという。ベッカーのケガは深刻なものではなく、2週間ほどでチームに合流できる可能性が高いとのこと。一方、手術を受けたC・フェルナンデスは今後の回復具合によって復帰時期が前後するが、うまくいけば今季終了時までにピッチに戻ってこられそうだ。

現在、レアル・ソシエダではスペイン人DFアイエン・ムニョスが左ひざ前十字じん帯断裂により長期離脱中。同DFアリツ・エルストンド、同DFウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ、スコットランド代表DFキーラン・ティアニーらも負傷により戦線を離れており、スペイン代表DFロビン・ル・ノルマンとロシア代表MFアルセン・ザハリャンもコンディションが万全ではない。トップチームに数多くの負傷者が出ている中、元々離脱していたC・フェルナンデスに加え、オドリオソラとベッカーも負傷者リストに加わってしまった。

不幸中の幸いだったのは、ジローナ戦で負傷したスペイン代表FWミケル・オヤルサバルの状態が深刻ではなかったこと。レアル・ソシエダからのメディカルレポートに名前は記載されていなかったものの、左足の軽度の打撲であることが明かされている。6日に控えたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグのマジョルカの出場は難しいかもしれないが、欠場は数試合に抑えられそうだ。

レアル・ソシエダは14日に、チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグのパリ・サンジェルマン戦を控えている。AFCアジアカップカタール2023の戦いを終えた日本代表MF久保建英、アフリカネイションズカップ2023の戦いを終えたマリ代表DFアマリ・トラオレが戻って来たが、チームが数多くの負傷者を抱えていることも事実で、“総力戦”でラ・リーガ、コパ・デル・レイ、CLの戦いに挑むこととなる。

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