ごみ収集車から発火…原因は加熱式たばこの「充電式電池」 回収時に挟まれ衝撃を受け発火したか 充電式電池の正しい廃棄方法は?

去年12月、ごみ収集車から発火する事故がありました。その原因は、加熱式たばこの充電式電池。ゲーム機やスマホなど身近な、様々な製品に使われている充電式電池ですが、取り扱いを間違うと、大きな事故につながる可能性があります。
使い終わったら、どのように廃棄すればよいのでしょうか。

島根県松江市の可燃ごみの収集車に取り付けられたカメラの映像。

ごみ袋を回収している最中に、突然、収集車から火が出て、作業員は、慌てて、消火活動に取り掛かります。

発火の原因は?

松江環境整備事業協同組合 田中美恵子 理事長
「燃えるごみ袋の中に、加熱式たばこが入っていて、それが原因です」

原因となったのは、加熱式たばこ。

加熱式たばこには、充電式電池が内蔵されていて、それが回収時に挟まれ、衝撃を受け、発火したものと思われます。

加熱式たばこについては、日本たばこ協会などが指定の店で、無料回収、リサイクルを行っている製品もあります。

松江市の場合は、金属ごみとして、指定ごみ袋で出されている場合には回収しています。

しかし、今回の事故は、可燃ごみとして出されたために、起きてしまいました。

松江環境整備事業協同組合 田中美恵子 理事長
「どうしてもゴミ袋は圧縮するので、圧縮されて、衝撃を受けて、加熱式たばこから、煙・炎が出たという状況です」

加熱式たばこのみならず、モバイルバッテリーや、スマートフォン、ゲーム機など様々な電子機器に使用されている充電式電池は、慎重に取り扱う必要があります。

飛行機に乗る際、預ける荷物の中に、モバイルバッテリーを入れ、注意を受けた方はいませんか?

モバイルバッテリーが預けられない理由も、万が一のリスクを避けるためなんです。

日本航空山陰支店 山下雅史 アシスタントマネジャー
「モバイルバッテリーは、何らかの衝撃などで、発火・発熱する可能性がある。特に貨物室だと、誰も人の目が届かないので、発見が遅れて、飛行中に発火ということも考えられるので、必ず自身で管理していただく」

では、モバイルバッテリーの廃棄の仕方は?

松江環境整備事業協同組合 田中美恵子 理事長
「モバイルバッテリーは、販売店に返すのが一番良いです」

モバイルバッテリーには、リチウムなどの希少な資源が多く含まれることから、リサイクルが進められています。

私たちの生活に欠かせない充電式電池。ルールを守って使うことが必要です。

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