チェルシー、指揮官解任には約19億円の違約金が発生か…PSR違反の要因となる可能性も?

チェルシーに、指揮官解任の選択肢は残されていないのかもしれない。5日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

プレミアリーグ第23節が4日に行われ、チェルシーはウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦した。試合は、19分にコール・パルマーの得点でチェルシーが先制したものの、直後の22分にマテウス・クーニャから同点弾を被弾。さらに、43分にラヤン・アイト・ヌーリから逆転弾を浴びると、63分、80分と立て続けに失点し、終了間際にチアゴ・シウヴァが1点を返したが、2-4の逆転負けを喫した。

この結果に、「私たちは全員が十分ではないと思う」と反省の言葉を述べたチェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督。ここまで9勝4分10敗の11位と浮上のきっかけを掴みきれていないクラブには、ハーフタイムや試合終了後にサポーターからブーイングが浴びせられ、過去にクラブを率いたジョゼ・モウリーニョ監督の名前が歌われるなど、指揮官への風当たりも強くなってきている。

そんななか、同紙はポチェッティーノ監督が解任された場合のある危険性を指摘した。アルゼンチン人指揮官とチェルシーの契約は約18カ月残っており、解任すれば1000万ポンド(約18億6000万円)を超える違約金が発生すると主張。オーナー交代以降、莫大な資金を投じて改革を進めるチェルシーは、この違約金によってプレミアリーグが定めた「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」に違反する可能性があると説明している。

2022年9月7日に解任された、トーマス・トゥヘル監督には1000万ポンド(約18億6000万円)、その約7カ月後に解任されたグレアム・ポッター監督には1300万ポンド(約24億2000万円)と多額の違約金を支払ってきたチェルシー。リスク覚悟でポチェッティーノ監督にも大鉈を振るうこととなるのだろうか。

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