盛山文科相、旧統一系から支援か 21年衆院選、辞任否定

閣議後、取材対応に臨む盛山文科相=6日午前、国会

 盛山正仁文部科学相は6日の衆院予算委員会で、2021年の衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から選挙支援を受けていたとする一部報道に関し「写真があるのであれば推薦状を受け取ったのではないかと思う」と述べた。野党側の辞任要求には「職務をしっかり果たしていく所存だ」と応じなかった。

 文科省は宗教行政を所管。岸田文雄首相は予算委で「自ら説明責任は果たしていただきたい。引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べ、更迭しない考えを示した。

 報道は写真付きで、盛山氏が21年10月の衆院選の際、公示前に神戸市で関連団体会合に出席し推薦状を受け取ったとする内容。盛山氏は「選挙支援を依頼した事実はなく、事務所に活動報告があったことも確認できなかった。選挙区の方から来いと言われて伺ったという認識だ」と説明した。「記憶はなかったので、これまで自民党に対しても報告していなかった」とも述べた。

 文科省は昨年10月、東京地裁に旧統一教会への解散命令を請求した。教団側は争う姿勢を示している。

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