石川全県で小中生登校再開 輪島7校、高校校舎利用

石川県輪島市で付き添われて県立輪島高に向かう児童=6日午前

 能登半島地震で大きな被害が出た石川県輪島市で、校舎が被災するなどした小中学校計7校が6日、県立輪島高の校舎を利用し、児童や生徒が登校を再開した。通常授業は行わず、子どもたちが集える場所を設けるのが狙い。県によると、これで県内全ての小中学生が登校可能となった。

 輪島市によると、登校後には保健指導など心のケアを中心に実施する。徒歩や保護者の送迎などでの登校を基本とし、難しい場合はオンラインで参加する。当面は午前9時から正午までで、安全を確保しながら校内の空き教室を活用する。

 市内には公立小中学校が12校あり、他の5校は既に一部の学校の校舎で児童生徒の受け入れを始めていた。同市の中学生の中には100キロ離れた白山市の施設に集団避難している生徒もいる。

 県内では1月9日の冬休み明け以降、輪島市の他、七尾市や珠洲市、穴水町などで臨時休校が続いた。その後、順次登校が再開され、輪島市の7校を残すのみとなっていた。県によると、輪島市に加え七尾市の一部小中学校でも、通常授業が再開されていない。

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