米カリフォルニア州に再び大雨 洪水や停電発生 倒木で2人死亡

Steve Gorman Daniel Trotta

[ロサンゼルス 5日 ロイター] - 米カリフォルニア州で5日にかけて豪雨が続き、道路の冠水や土砂崩れなどの被害が出た。大量の水蒸気が流れ込む「大気の川」と呼ばれる現象によるもので、前週に続き発生し、さらに強力な嵐をもたらした。

4日は同州北部がハリケーン並みの強風と大雨に見舞われ、サンフランシスコのベイエリアやその南に位置するセントラルコーストで倒木や送電線の断線が起き、約87万50000世帯が一時停電。強風による倒木で少なくとも2人が死亡した。嵐は4日夜から5日にかけて州南部に進み、雨が一段と強まった。

米国立気象局(NWS)によると、ロサンゼルスでは4日以降の降雨量が254ミリを超えた。さらに大雨が続き、6日に弱まると予想されている。また、大規模な洪水が発生しており、拡大する見込みだとしている。

バイデン大統領はカリフォルニア州のニューサム知事とロサンゼルス市のバス市長に対し連邦政府が被災地への支援を行う意向を伝えた。

ロサンゼルス市警察によると、豪雨の発生後、交通事故が多発しており、負傷者が出ている。同市の消防局長は5日午前までに少なくとも130件の洪水災害に対応したことを明らかにした。

このうちの1件では飼い犬を救出するため放水路に飛び込んだ男性をヘリコプターが出動して救助した。飼い犬も犬かきで岸まで泳いで無事だった。

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