ロシア国連大使、米のイラク・シリア空爆を非難

Michelle Nichols

[国連 5日 ロイター] - ロシアのネベンジャ国連大使は5日、米国がイラクとシリアで空爆を行ったのは再選を目指すバイデン米大統領が自身のイメージを高めるためであり、米兵への攻撃に対する報復ではないと非難した。

ロシアが要請した空爆に関する安全保障理事会会合で、米国の「力を誇示する」行動には正当性がないと述べた。

米国のウッド国連次席大使は、武力攻撃に対する国家の個別的または集団的自衛権を規定する国連憲章第51条に基づいてシリアとイラクでの攻撃を正当化。「この地域でこれ以上紛争が起こることを米国が望んでいるわけではない」と述べた。

イランのイラバニ国連大使は、米国の行動を「違法で不当」と非難。この地域の抵抗組織は全て独立しており、「これらの行動をイランに帰するいかなる試みも誤解を招くものであり、根拠がなく、容認できない」と訴えた。

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