ネット上の残酷な写真や動画を検閲するコンテンツ・モデレーター描く 「見知らぬ人の痛み」公開決定

ネット上の残酷な写真や動画を検閲するコンテンツ・モデレーターをテーマにした映画「見知らぬ人の痛み」が、2024年4月19日より劇場公開されることが決まった。

「見知らぬ人の痛み」は、大手テック企業から委託を受け、ネット上の残酷なイメージを検閲するコンテンツ・モデレーターに着目した作品。勤務していた中学校で生徒からのいじめに遭い、教員を辞めた倫子。求職中の彼女は、あるアルバイトに応募する。それは「インターネットの動画サイトにある残酷な動画をひたすら削除し、検閲する」というものだった。恐ろしい内容にはじめは戸惑うものの、 削除した内容を被害者の名前とともにノートに書きつづることで、気持ちを落ち着かせる倫子。夫の和也にはコールセンターのバイトをするとうそをつき、次第にこの仕事にのめりこんでいく。

一般財団法人井上・月丘映画財団が主催するスカラシッププロジェクト・第5回MOON CINEMA PROJECTで企画グランプリを受賞。同プロジェクトの助成を受けて制作された。心に傷を抱え、遠い世界の見知らぬ被害者に寄り添う主人公を演じるのは、「嵐電」「花と雨」「夜明けまでバス停で」など多くの映画・テレビに出演する大西礼芳。監督は、ドキュメンタリー/フィクションを問わず短編映画で受賞を重ねる天野大地が務めている。

【作品情報】
プロミスト・ランド
2024年初夏劇場公開予定
配給:マジックアワー/リトルモア
©︎飯嶋和一/小学館/FANTASIA

© 合同会社シングルライン