「長崎みそ」が最高賞 2023年度の全国味噌鑑評会 長工醤油味噌協同組合が共同開発

農林水産大臣賞の受賞を報告した宮崎理事長(右から2人目)ら=県庁

 2023年度の全国味噌(みそ)鑑評会の麦みそ部門で、長工醤油味噌協同組合の「長崎みそ」が最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。
 鑑評会は一般社団法人中央味噌研究所が主催し64回目。昨年11月に東京で開かれ、全12部門に計313点の出品があった。色や香り、味、組成で総合的に審査され、6点が同賞に選ばれた。麦みそ部門では唯一の選出。同組合によると、同部門で29年ぶり、合わせみそ部門で5年ぶりに同賞を手にした。
 長崎みそは県と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が共同開発し、19年に品種登録された裸麦「長崎御島(みしま)」を原料に製造。麦ご飯で使われる食用の麦で、味噌への加工適性が優れており、鮮やかな色となめらかな照り、独特の風味が評価されたという。
 5日は同組合の宮崎太樹理事長らが県庁を訪れ、受賞を報告した。宮崎理事長は「長崎のメーカーが一等賞になった。県の皆さまに広めて、味噌や和食文化を広げていきたい」と語った。みそ汁を試食した浦真樹副知事は「麦そのもののおいしさが反映されている。原料からこだわる努力が受賞につながったと思う」と話した。

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