宇都宮・アサヒフード、羽田空港にフードコートOPEN 第3ターミナル駅ビル内 ウナギ料理や海鮮で訪日客に焦点

京急羽田空港第3ターミナル駅の駅ビルにオープンした「スカイマルシェ」=5日午後、東京都大田区

 売店食堂運営のアサヒフード(宇都宮市越戸4丁目、関茂(せきしげる)社長)は5日、京急電鉄(横浜市)の羽田空港第3ターミナル駅(東京都大田区)の駅ビル内にフードコートをオープンした。ウナギ料理や海鮮、酒などを提供し、増加するインバウンド(訪日客)の誘客を図る。

 アサヒフードは、企業の社員向けや建設現場の作業員向けに売店・食堂を運営する。次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京都千代田区)や半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設の現場でも、売店・食堂事業を受託している。今回の一般客向け飲食店を手がけるのは初めて。

 2022年に京急の品川駅でカフェとコンビニを併設した店舗を構えた実績があることなどから、昨春に羽田空港第3ターミナル駅ビル内の空きスペースの活用について同社から打診があったという。新型コロナウイルス禍による行動制限がなくなり、インバウンドが増加傾向にあることから出店を決めた。

 フードコートの名称は「SKY MARCHE(スカイマルシェ)」。羽田空港国際線に直結する3階の一画に設ける。広さは約160平方メートルで、テーブル席とカウンター席を用意する。総工費は約1億1500万円。

 店舗はウナギ料理店、マグロ丼の専門店、バーの3種類で、いずれもアサヒフードが直営する。インバウンドに喜ばれるよう、和食を中心としたメニューを提供する。券売機は日本語、英語、中国語(北京語、広東語)、韓国語に対応。各店舗に自動翻訳機も備え、利便性を高めた。

 営業時間は午前11時~午後8時半。無休。今後はメニューの種類を増やす方針という。関社長は「海外で食べるより安価で、質の高い料理を提供する。業績次第では、他の空港での出店も検討していきたい」と話した。

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