PS128は自閉スペクトラム症(ASD)の行動的・情緒的課題をターゲットにできた:ASDの未就学児を対象としたピボタル臨床試験が完了

【サンディエゴ2024年2月6日PR Newswire=共同通信JBN】「自閉スペクトラム症研究(Research in Autism Spectrum Disorders)」誌に掲載された最近の研究は、神経発達障害に対する画期的解決策を明らかにしました。これは、自閉スペクトラム症(ASD)の2.5-7歳の未就学児を対象に、特に腸脳軸(GBA)をターゲットとして、単一のプロバイオティック株が行動の変化に及ぼす影響を探ることを目的とした初の二重盲検・無作為化・プラセボ対照試験です。主な目的は、ラクトバチルス・プランタルムPS128(PS128)プロバイオティック治療により、さまざまな時点のASD、気分、活動症状を質問票を使って評価し、治療効果を判定することでした。

本試験には86人の被験者が登録され、「PS128早期使用群」(E群)と「PS128後期使用群」(L群)に1:1の割合で無作為に割り振られました。第1段階では、E群にPS128が投与され、L群にはプラセボが2カ月間投与されました。第2段階では、全ての被験者がPS128をさらに2カ月間投与されました。本試験では、PS128を1日2カプセル、計6×1010コロニー形成単位を2カ月間摂取後、不安や抑うつ問題の有意な減少が示されました。L群でも、第2段階でPS128治療を2カ月間受けたところ、顕著な改善がみられました。こうした試験結果は、高用量のPS128を用いた2カ月間の短期治療により、ASDの幼児の一定の内向性問題が効果的に改善されたという見解を裏付けています。

PS128は、神経伝達物質調節作用を持つサイコバイオティックであることが証明されました。Bened Lifeは、PS128がASD関連症状の緩和にプラスの影響を与えたのは、脳内のドーパミンとセロトニンの代謝の変化が関係していると考えています。この考えは、PS128がさまざまなげっ歯類モデルでドーパミンとセロトニンの代謝に影響を与えることを証明した過去の研究によって裏付けられています。PS128は、微生物多様性に与える潜在的影響を通じて、その効果を高めている可能性もあります。

神経疾患管理に腸脳軸(GBA)を活用

神経系と消化管の間の複雑なつながりは、GBAとして認識されています。それは、中枢神経系(脳)、腸管神経系(腸)、腸内に存在する微生物叢(マイクロバイオーム)の間のつながりで構成され、循環系、免疫系、迷走神経によって促進されます。脳と腸の間の双方向コミュニケーションは、神経信号、免疫分子、ホルモン、微生物の代謝産物など、さまざまなチャンネルを通じて行われています。こうした複雑なネットワークは、神経学的要素と消化管的要素の間にダイナミックな相互作用があることをはっきり示しています。

ASDのような神経発達障害のある人は、神経伝達物質、特に幸せホルモンであるセロトニンやドーパミンの活性のアンバランスを経験することが多く、おそらく腸内細菌叢のアンバランスが原因と考えられます。PS128のような神経学的に能動的なプロバイオティックの摂取は、こうしたアンバランスの管理に役立つ可能性があります。ASDの小児および青年を対象としたこれまでの臨床試験では、PS128の使用により、不安レベル、注意共有、コミュニケーション能力の改善とともに、ASD関連の神経学的行動が減少する可能性が示唆されています。PS128は、注意欠陥多動性障害(ADHD)関連症状を、副作用を引き起こすことなく緩和する可能性があるとの試験結果も出ています。これは、副作用で知られる多くのADHD治療薬とは対照的で、そうした問題を回避できるPS128の潜在的優位性を示しています。

ドーパミンレベルの低下は、パーキンソン病(PD)にみられるドーパミン産生ニューロンの減少や運動症状の発現につながる、脳神経細胞内のαシヌクレインの凝集と関連があります。従来の治療に加え、PS128を12週間補助摂取したPD患者は、運動機能の向上と生活の質の改善を経験しました。注目すべきなのは、PS128は通常量のレボドパや他の薬剤と併用しても安全だと考えられていることです。

さらに、PS128の予備試験では、大うつ病性障害と診断された人のうつ病の重症度に顕著な改善がみられました。

現在、精神疾患におけるニューロバイオティックPS128のユニークな位置づけを明らかにし、精神的幸福をサポート、増進するより深い知見を得るための臨床試験が行われています。

ニューロバイオティクスについて

ニューロバイオティクス(またはサイコバイオティクス)は、ASDやPDのような神経症状を抱える人々に包括的支援を提供する際の、斬新かつリスクの少ない代替手段となります。消化だけに焦点を当てた一般的なプロバイオティクスと異なり、ニューロバイオティクスには神経学的健康をサポートする神経学的活性を持つ菌株が含まれています。ニューロバイオティックPS128は、GBAを活用して、気分調節、運動、学習、記憶プロセス、認知機能関連の神経症状を緩和します。PS128は、ヒトのサプリメントとして安全で、PS128治療に関連した有害事象は臨床的に確認されていません。

▽Bened Lifeについて

Bened Lifeは、精神と神経の健康をサポートする、科学的裏付けのある医薬品グレードの腸脳プロバイオティクスの提供に専念しています。臨床用量のL.プランタルムPS128を含有する医療用プロバイオティック「Neuralli(ニューラリ)」は、Bened Lifeブランドの製品です。Neuralliの詳細については、benedlife.com をご覧ください。

問い合わせ先
Name: Eva Lee
Email: international@benedlife.com

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