【MLB】大谷翔平「3番起用」で現実味帯びる“三冠王” 打点キャリアハイ更新も視野に

ドジャース大谷翔平投手が3日(日本時間4日)、ファン感謝イベント「ドジャーフェスタ」に登場し話題を集めた。

イベント内で今季の打順について問われたデーブ・ロバーツ監督は、「皆さんの歓声で決めましょう」と型破りな提案。ファンの反応を楽しみつつ、リードオフマンがムーキー・ベッツ内野手、2番がフレディ・フリーマン内野手、大谷は3番で起用すると明らかにした。

◆「この男は休まない」大谷翔平、キャンプ施設で約4時間の自主トレ開始 キャンプインは10日から

■打点稼ぎには2番打者よりも有利

ファンの希望とロバーツ監督の構想が一致したようで、昨季の1、2番コンビは据え置き、大谷が3番で開幕を迎えることになりそうだ。

大谷はエンゼルス時代、マイク・トラウト外野手とのコンビで2番もしくは3番を打つケースが大半を占めた。打順別成績を比較すると、2番では240試合に出場し打率.278、76本塁打、160打点、OPS1.013。3番は247試合で、打率.271、58本塁打、168打点、OPS.856。数字にやや開きがあるが、メジャーデビュー2年目の2019年が3番打者中心だったのに対し、1度目のMVPを獲得した2021年が2番打者として起用されるなど、2番には近年の好成績が大きく反映されているため、あまり深刻に捉える必要はないだろう。

3番に入ることで、大谷が得られるメリットもある。昨季メジャー全体の打順別成績では、打点部門トップが4番の2966打点、次いで3番の2818打点、2番の2598打点は3位となっている。近年「2番最強説」が謳われ、チームでもっとも優秀な打者が務めるポジションとして認知されてきたが、打点稼ぎに関しては現在も3番、4番に分があると言っていい。自身最高は2021年の100打点、2年連続で95打点に留まった大谷にとっては三冠王への大きな後押しとなる。

◆ロスに吹き荒れる大谷翔平フィーバー 加入効果で球団史上初の400万人動員へ ド軍幹部「街は普通の状態ではない」と興奮

◆「大谷翔平のような選手は見たことがない」ロバーツ監督が現地メディアに明かす 「歴史上最高になりたいようだ」

(H.Ariga/SPREAD編集部)

© 株式会社Neo Sports