社会で好印象与えられるメーク プロから技術学ぶ 沖縄ろう学校高等部で初めての講座 男女問わず高い要望にコーセーが協力

田場颯留さん(右)に指導するコーセー化粧品販売沖縄支店の上江洲良子さん=1月30日、北中城村・県立沖縄ろう学校

 身だしなみとしての基礎メーク術を学ぼうと、県立沖縄ろう学校(大城麻紀子校長)高等部は1月30日、コーセー化粧品販売沖縄支店から講師を招いて講座を開いた。美容やメークに関心を持つ生徒たちはプロから指導を受け、熱心に取り組んでいた。

 波平ちあき教諭によると、同校が基礎メーク術を学ぶのは初めて。「社会に出ると身だしなみやマナーは大事だが、正しい情報がなかなか得られない実情もある。店舗では手話や筆談も難しいケースがある」と講座の意義を説明する。最近は美容やメークに関心を持つ男性が増えていることもあり、男女問わず生徒からの要望が高いという。

 この日の講座を担当したのは同社のコンシューマートレーナー仲宗根美和さん、美容課長の上江洲良子さん。社会に出て「安心感や健康感」といった好印象を与えることができるよう、自然な眉の形やメークの仕方を伝授した。

 2年生の田場颯留さんは「パウダーの肌へのなじませ方など分かりやすく教えてもらえた。今後にも生かせそう」と真剣な表情で質問し、プロの技を吸収していた。(社会部・新垣亮)

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