ベテラン右腕クエトが現役続行を希望 通算144勝は現役6位の数字

スプリング・トレーニングのスタートが迫るなか、必死に新天地を求めている選手たちがいる。まもなく38歳の誕生日を迎えるベテラン右腕、ジョニー・クエトもその1人だ。MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者によると、クエトは現役続行を希望しており、メジャー17年目のシーズンに向けて準備を進めているという。現役6位かつドミニカ共和国出身投手で歴代5位となる通算144勝を挙げている個性的な技巧派右腕は、現役を続行するために新たな契約を手にすることができるのだろうか。

クエトは2021年シーズン限りでジャイアンツとの6年契約が終了してFAとなり、ホワイトソックスとマイナー契約。2022年は25試合に登板して8勝10敗、防御率3.35とまずまずの活躍を見せたため、昨季は1年850万ドルの契約でマーリンズに迎えられた。ところが、故障の影響もあって実力を発揮できず、13試合で1勝4敗、防御率6.02と大きく期待を裏切る結果に。シーズン終了後、球団オプションを破棄されてFAとなり、現在に至るまで契約が決まらない状況が続いている。

レッズ時代の2014年には自己最多の20勝を挙げて初のオールスター・ゲーム選出を果たし、最多奪三振のタイトルを獲得。ジャイアンツ移籍1年目の2016年にも18勝5敗、防御率2.79、198奪三振の好成績を残し、自身2度目のオールスター・ゲームに選ばれた。また、2015年はシーズン途中でレッズからロイヤルズへトレードされ、ポストシーズンで2勝を挙げてワールドシリーズ制覇も経験した。

メジャー16年間で通算144勝を挙げているが、これはジャスティン・バーランダー(257)、ザック・グレインキー(225)、マックス・シャーザー(214)、クレイトン・カーショウ(210)、ゲリット・コール(145)に次ぐ現役6位の数字。また、ドミニカ共和国出身投手のなかでもバートロ・コロン(247)、フアン・マリシャル(243)、ペドロ・マルティネス(219)、アービン・サンタナ(151)に次ぐ歴代5位にランクインしている。新天地を見つけ、通算勝利数をさらに伸ばすことができるか注目だ。

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