松任谷由実、冬恒例のリゾートコンサート開幕 “AI元年”ともいうべき演出で新たなフェーズへ向かいスタート

松任谷由実、冬恒例のリゾートコンサート〈SURF&SNOW in Naeba Vol.44〉が、2月5日新潟・苗場プリンスホテル ブリザーディウムにてスタート。キャリア51年目、初となるステージを披露しました。

昨年末、デビュー50周年を記念した自己最大規模の全国アリーナ・ツアー〈50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey〉を終えたばかりの、ユーミンこと松任谷由実。これまで、様々なエンターテイメントを繰り広げてきたユーミンにとって、新たなステージのアイデアを創出する実験の場でもある、この苗場のコンサート。

44回目となるステージ上には、8つの惑星が配置され、宇宙空間をイメージしたセットを再現。コンサートのオープニングは、そのセットの一部となるスクリーンに映し出された、アンドロイドのAIユーミンからのメッセージでその幕を開けました。

セットリストは、隠れた名曲から代表曲でありながら近年コンサートでは披露されることがなかった「時をかける少女」「ノーサイド」なども盛り込まれ、ユーミン冬の定番曲「BLIZZARD」まで、多作なユーミンかつ苗場ならではの選曲。

また今回のステージ演出では、これまでのユーミンのコンサートにおいて最も多く映像が使用されており、写真も含め全ての映像をAIで制作するという、新たなチャレンジをしています。

そのAIで制作した映像は、楽曲のテーマや歌詞から連想する様々なキーワードから作られたもので、楽曲に寄り添った美しいグラフィックから、非現実の幻想的な世界を描いたもの、ストーリーを感じさせるもの等が、楽曲の世界観に、より広がりを感じさせる映像の演出となっています。昨今、様々なジャンルでAIが活用される中、どの様に共生していくかが人間のテーマでもありますが、そんな中、今回の51年目、初となるステージは、ユーミンのコンサートにおける“AI元年”ともいうべき演出で、新たなフェーズへ向かいスタートしました。

そして、毎回注目となる衣装のほうは、前半では、1920年代のアメリカを舞台にした映画『シカゴ』を彷彿させるマニッシュなスーツで登場。後半の衣装は、1960年代のSF映画に登場する様な、ポップでスペイシーなスタイルで登場。時空を超えたユーミンの着こなし、表現力にも人並外れたキャリアを感じることができます。本編、アンコール含め全22曲、約2時間半のステージを披露しました。

この苗場公演を経て、40作目となるオリジナル・アルバムの制作に向かうユーミンの未来に更なる期待が高まります。

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