ベンツ、BMW、レクサスと肩を並べる存在まで成長した韓国ジェネシス、ネットには厳しい声も

4日、韓国メディアは「現代自動車のジェネシスは国内のラグジュアリーカー市場を掌握しただけでなく、海外でもメルセデス・ベンツ、BMW、レクサスと肩を並べる水準まで成長した」と伝えた。写真はジェネシス。

2024年2月4日、韓国メディア・毎日経済は「現代自動車(ヒョンデ)のジェネシスは韓国内のラグジュアリーカー市場を掌握しただけでなく、海外でもメルセデス・ベンツ、BMW、レクサスと肩を並べる水準まで成長した」と伝えた。

国土交通部の統計を利用したCARISYOUデータ研究所の資料によると、ジェネシスの昨年の韓国内販売数は12万8913台で、起亜自動車(50万15台)、現代自(47万1187台)に次ぐ3位だった。ライバルのベンツ(7万6674台)、BMW(7万7396台)に大きく差を付けた。

記事は「韓国だから韓国車が売れて当然ということはない」「韓国はベンツSクラスが中国と米国の次に多く売れる国」「ラグジュアリーカー購入者が国産車を好むとは限らない」などと伝えている。21年のジェネシスG90販売数は5234台で、ベンツSクラス(1万543台)に惨敗している。これを機にジェネシスが奮起し名誉回復に努め、G90は昨年1万3284台を販売。ベンツSクラス(9414台)、BMW7シリーズ(3487台)を圧倒した。

またジェネシスは昨年8月、世界累積販売100万8804台(国内69万177台、海外31万8627台)を記録した。ブランドが誕生した15年の販売数はわずか384台だったが、20年には13万2450台を販売。世界市場での販売数が初めて10万台を突破し、存在感を示した。21年は20万台、22年は21万台、23年は22万台を販売している。

現代自動車グループは15年に「プレミアム・ラグジュアリーカー市場に進出する」としてジェネシスブランドを独立させたが、当時は国内外から懐疑的な視線を向けられた。トヨタ自動車がベンツ、BMW、アウディなどに対抗してレクサスを発売していたことから、「パクり戦略」「偽レクサス」とやゆする声も多く聞かれたという。

しかし、品質、商品性、安全性をプレミアムクラスにふさわしいものに向上させた結果、海外でも高く評価されるブランドとなった。米市場調査会社JDパワーの自動車評価では品質、商品性、新技術、耐久性といった項目でドイツや日本のブランドを圧倒。22年の評価で4冠を手にした。22年米国自動車テクノロジーエクスペリエンス調査では1位を獲得している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ジェネシスを買うお金があったらベンツかBMWを買うよ」「どこの間抜けがわざわざジェネシスを買うんだ?」「少なくとも自分が今住んでる米国では、誰もジェネシスに興味がないよ」「昔に比べると現代自もかなり発展したが、ドイツ車に比べると至らない点も多い」「正直、外車に比べると安いからコスパでジェネシスに乗ってたのに、最近は値段が高騰して選ぶ理由がなくなりつつある」など厳しい声が多数寄せられている。

一方で、「ジェネシスは現代自が生んだ唯一の希代の力作だ」「ジェネシスは本当にいい車だ。まだ物足りない部分はあるものの、乗り心地な内装のクオリティー、素材の高級感は同価格帯の中ではトップだと思う」など、ジェネシス支持派のコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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