11位とチェルシーの不振は続くも…違約金支払い望まずポチェッティーノ監督は留任か

マウリシオ・ポチェッティーノ監督の下でも苦戦続くチェルシー[写真:Getty Images]

不振によって立場が危うくなっているマウリシオ・ポチェッティーノ監督だが、チェルシーには解任に踏み切れない理由があるようだ。

今シーズンからチェルシーで指揮を執るポチェッティーノ監督だが、ここまでプレミアリーグで23試合を消化して11位と低迷。昨シーズン、12位に終わったチームを立て直すことはできず、EFLカップ(カラバオカップ)こそ決勝に進出したものの批判は日ごとに増してきている。

すでにチームの士気は著しく低下しているとも報じられるが、イギリス『デイリー・メール』によるとクラブがポチェッティーノ監督を解任する可能性はまだ低い模様。その理由として、上層部はEFLカップでの優勝を期待していると同時に、解任となれば1000万ポンド(約18億6000万円)を超える違約金が生じ、これによってプレミアリーグが定める収益性と持続可能性に関するルール(PSR)に違反する可能性があるからとのことだ。

チェルシーはトッド・ベーリー氏がオーナーに就任して以来、すでに10億ポンド(約1864億円)以上を移籍市場に投じて選手を乱獲してきたが、プレミアリーグでの低迷やチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したこともあり、見込んでいた収入は得られず。このままだと現段階でも支出制限違反に抵触する恐れがあり、今年6月末までに選手売却の必要があると伝えられている。

こうした状況にも関わらず、ポチェッティーノ監督解任でさらに支出を増やすことをクラブは望まず。決してポジティブな理由ではないものの、しばらくはポチェッティーノ監督の体制が続く可能性が高いだろう。

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