子どもがまだ小さいため、在宅の「データ入力」に興味があります。どれくらい稼げますか?

データ入力の仕事内容

厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト jobtag」によれば、データ入力の仕事内容は、文字や数値などのデータをコンピューターに入力して、入力された内容の検査・確認作業を行うことと記載されています。

入力するデータの対象は、請求書や契約書、調査データなど、さまざまなものがあります。データ入力の仕事は、特に学歴や資格は必要なく、パソコンの操作がある程度できて、キータッチが正確であれば、問題なく仕事ができます。

またデータ入力は、多様な働き方ができる仕事です。主な勤務先である情報サービス会社で、契約社員、パートやアルバイト、派遣会社からの業務請負として働く方がいる一方で、クラウドソーシングなどで業務を請け負って在宅で働く方も増えています。

パソコンの操作に慣れていれば仕事ができることや、勤務時間・場所を自分のライフスタイルに合わせやすいことから、データ入力の仕事に就く子育て世代の方も多くいらっしゃいます。

データ入力はどれくらい稼げる?

同サイトによれば、データ入力の仕事の月収は21万2000円、年収は370万7000円と示されています。

しかし、これは全国の「ハローワークの無期フルタイム求人における賃金欄の中間値の平均」などから算出されているため、子育て中に在宅でデータ入力の仕事をする場合とは異なります。

在宅で業務を請け負って行うデータ入力の仕事は、おもに「成果報酬制」を採用しています。「成果報酬制」とは、「クライアントが求める成果に対し、必要最低限の結果を出すことで報酬がもらえる」というものです。

「成果報酬制」での報酬額は1文字、または1件あたりでの単価が決められており、仕事によって異なります。文字数で報酬が変わるというところに、疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。 報酬のイメージとしては、以下の通りです。

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・1文字あたり0.1円で5000文字のデータ入力を行った場合、報酬は500円
・1文字あたり1円で5000文字のデータ入力を行った場合、報酬は5000円
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しかし、1文字あたりの単価が1円未満に設定されている場合も多いため、データ入力の仕事をする場合には、数をこなして収入を上げていく必要があります。正確に早くタイピングができる能力が求められるでしょう。

データ入力の仕事は始めやすいが、収入を増やすためには数をこなす必要がある

データ入力は、文字や数値などのデータをコンピューターに入力する仕事ですので、パソコンの操作ができる方であれば、特に学歴や資格がなくても行うことができます。

しかし、在宅で業務を請け負って行う場合は、単価が低いことも多く、作業量を増やさなければまとまった収入を得にくいことも、念頭に置いておかなければなりません。作業量を増やすためには、作業に費やす時間を増やしたり、タイピング能力を上げたりする必要があります。

作業量が収入に見合っているかとか、どれくらいの収入を得たいのかなどをよく考えて、データ入力の仕事を検討されることをおすすめします。

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag データ入力

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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