クアルコムCEO、「Windowsの次期バージョン」が24年半ばに登場と発言

Image:Qualcomm

クアルコムのクリスチアーノ・アモンCEOは、2024年度第1四半期決算に関する電話会議にて、最新チップSnapdragon X Eliteを搭載したPCが、「Windowsの次期バージョン」と共に2024年半ばに登場することを明らかにした。

アモン氏はSnapdragon X Eliteに対する質問について「このチップセットを搭載した製品の発売を、多くのWindows AI機能を搭載したMicrosoft Windowsの次期バージョンと連動させている。2024年半ばの新学期に向けて、Windowsが推進するのと同じ日付に合わせている」と回答している。

Windowsの次期バージョンとSnapdragon X Eliteが密に連動していることは、複数の情報筋が伝えてきたことだ。米Windows Centralは、OEMメーカー各社が早ければ6月には新OSを搭載した「Arm ハードウェア」の出荷を開始するといい、このArmチップがSnapdragon X Eliteだと示唆していた

ほか、インテルのデイブ・ジンスナーCFOも「2024年は顧客にとって非常にいい年になるだろう、なぜならWindowsがリフレッシュ(Windows Refresh)するからだ」と述べていたことがある。特にWindowsの次期バージョンだとは言っていないが、「Windows Refresh」とはWindows 11の開発バージョンの名前だったとの指摘もある

また台湾の経済メディア工商時報も昨年末、台湾クアンタ会長とAcerの会長が「マイクロソフトのWindows 12は2024年6月に発売予定」「来年の夏にはAI PCが発売される可能性がある」と発言したことを報じていた

ただしWindows Centralは、次期バージョンが「Windows 12」と呼ばれる可能性は低く、Windows 11のメジャーアップデート「バージョン24H2」になると予想している

その呼び方がどうであれ、次期Windowsメジャーアップデートに多くのAI機能が搭載され、今夏にはSnapdragon X Elite採用PCと共に出荷される可能性が高まったといえそうだ。

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