【第66回グラミー賞】ビリー・アイリッシュ、受賞後にマイリー・サイラスと楽屋で交わした会話を明かす

自分で曲を書いて人前で歌うことと、授賞式での大勢の有名アーティストたちの前でスピーチをする際に上品な言葉を述べることの間には大きな溝がある。現地時間2024年2月4日に開催された【第66回グラミー賞】で、複数の賞を受賞した二人の女性が受賞時の緊張は本物であることを明かした。

ショーの後にビリー・アイリッシュが米ETのインタビューに応じ、マイリー・サイラスが【グラミー賞】で自身初の<最優秀レコード>と<最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)>の2部門で受賞したあとに彼女と個人的に交わした楽屋での会話について明かした。

ビリーは、「彼女をさらすつもりはないけど……でも彼女がね、私に“あなたもステージに立ったとき、自分でもありえないくらいバカなことを言ったなって思う?”って聞いてきたんです」と明かし、「で、私が、”もちろんあるよ、100パーセント”って(答えたら)、彼女は、”なんであんなこと言っちゃったんだろう?”って(言ってました)」と続けた。

マイリーに同意したビリーは、「(この話をしちゃって)ごめんねマイリー、でも私も同じだから。私もあそこに上がるたびに口から排便するみたい」と独特な表現で同意していた。ビリーは兄のフィニアスとともに、『バービー』のサウンドトラックのバラード「What Was I Made For?」で、<最優秀楽曲>と<最優秀映像作品楽曲>を受賞した。

ビリーは、【グラミー賞】で2度目の<最優秀楽曲>を受賞した際、ステージ上で言葉に詰まっているように見えた。ラナ・デル・レイ、テイラー・スウィフト、ジョン・バティステ、デュア・リパ、シザ、オリヴィア・ロドリゴらが名を連ねる中での受賞に、彼女は唖然とした様子で、「ばかげたことですよ、皆さん。信じられないような人たち、信じられないようなアーティストたち、信じられないような音楽が集まったリストでした。気が変になりそうです。度肝を抜かれた気分です」と述べた。

ビリーの受賞より前、マイリーが自身初の【グラミー賞】を<最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)>部門で受賞した際、憧れの人であるマライア・キャリーから蓄音機型のトロフィーを受け取り、同じポップ界のレジェンドとステージを共にする機会を大いに楽しんだ。マイリーは、「このMC(マイリー・サイラス)は、このMC(マライア・キャリー)の側に立ちますよ、だってこれはあまりにもアイコニックですから」と喜び、「雨の中渋滞に巻き込まれて、この瞬間を逃すと思っていました。そしてこの賞を逃す可能性もありましたし、それは構わないんですが、マライア・キャリー(を逃すの)はダメです」と述べた。

そして彼女は、ある少年が誕生日に蝶を欲しがり、それを一生懸命追いかけるのをやめた時にようやく蝶がやってきたという寓話を披露し、「(追うのをやめた瞬間に)蝶がやってきて、彼の鼻先に止まりました。そしてこの曲“Flowers”は私の蝶なのです。ありがとう」と言った。

それは、ファンやプロフェッショナルな仲間たちと深くつながる楽曲を作るという、予見できない魔法を要約した上品な逸話だった。もちろん、マイリーはマイリーであり、放送の後半で2度目の受賞をしてステージに登場した際、彼女は自身のヘアメイクや衣装のチームやプロデューサー陣に感謝し、自分の人生が“昨日美しかった”と言いながら、「世界中のすべての人々が素晴らしいから、これが重要だなんて思わないでね!(感謝するのを)忘れた人はいないと思うけど、下着は忘れたかもしれない。バイバイ!」と続けた。

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