旧暦歳末の花市開始、蘭の販売好調

香港域内15カ所で開催される旧暦歳末の花市が2月4日に始まった。5日付香港各紙によると、花市は旧正月初日に当たる10日午前7時まで開催される。花市に物販屋台が出店するのは新型コロナ流行以来初めてで、9カ所の花市では軽食屋台も出店している。銅鑼湾ビクトリアパークの花市では多くの露店が辰年に向けた商品を出し、鮮花の露店経営者は「人の流れが良く、例年に比べて売り上げが少なくとも20%増加するのではないか」と試算している。しかし一部の花屋店員は「今年は景気低迷の影響で売り上げが30%減少する見込みだ」とも語っている。食物環境衛生署は、初日の各花市の運営は概ね順調で、一般の人々は公共交通機関を利用するよう注意を喚起したと述べた。

ビクトリアパークには377の屋台が出店する。干支をテーマにした鮮花の屋台があり、手作りの特別な「ぬいぐるみ花束」が80~100ドルで売られている。店員によると、今年は「龍」と「招き猫」のスタイルがよく売れており、「ぬいぐるみ花束」を3つ買うのに300ドル余り使う客もいたという。一部の蘭の屋台では開店初日に長蛇の列ができ、小銭が足りないため蘭の値段を1株88ドルから90ドルに値上げした。担当者によると、物販の露店が再開されたおかげで、より多くの人を呼び込むことができ、昨年と比べて少なくとも20%は売り上げが増加する見込みだという。

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