バイデン氏再選へ「スウィフト効果利用」と陰謀論拡散、NFLが一蹴

Steve Keating

[ラスベガス 5日 ロイター] - 米プロフットボールリーグ(NFL)のチーフスと49ersが今季王者を争うスーパーボウルを11日に控え、人気歌手テイラー・スウィフトさんとチーフスに所属する恋人のトラビス・ケルシー選手のロマンスを政治的に利用しようとNFLが画策しているという「陰謀論」が広まっており、NFLが5日にこうした見方を一蹴した。

2020年大統領選でバイデン氏を支持したスウィフトさんは共和党候補指名争いでトップに立つトランプ前大統領の支持者の攻撃対象となっており、ケルシー選手との関係についてもバイデン氏を再選させるためにNFLが計画したものという言説が拡散されている。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏は記者会見で、2人の関係による「テイラー・スウィフト効果」はリーグにとってポジティブだと述べたが、バイデン氏再選に向けた筋書きだとする一部の見方を否定。「私がその台本を作ったなどあり得ない」と一蹴した。

スウィフトさんは今回の大統領選でどの候補にも支持を表明していないが、その注目を利用してスーパーボウルでファンに民主党への投票を呼びかけると考える共和党支持者もいるという。

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