しょうゆ造りの「木桶」の製造技術継承へ 小豆島でイベント開催 ヤマロク醤油「木桶で造るとうまいから守り続けている」 香川

しょうゆを造る時に使う「木桶」の製造技術を残そうと、小豆島でイベントが開かれました。

香川県小豆島町の創業約150年の「ヤマロク醤油」は、「木桶」の製造技術を残そうと、全国のしょうゆの蔵元らに向けたイベントを毎年開いています。2024年は2月2日から4日まで開かれました。

参加者は、掛け声とともに竹に縄を巻きつけるなど、楽しみながら木桶の構造や特徴を学びました。

ヤマロク醤油によると、現存する木桶の多くは戦前に作られたもので、新しい木桶はほとんど作られていないそうです。費用対効果が低いこともあり、現在、木桶を使ってしょうゆ造りをする蔵元は全体の1%ほどだそうです。

(ヤマロク醤油 5代目/山本康夫 社長)
「なぜ木桶で造るかというと、うまいから。木桶で造るとうまいから守り続けている」

また、木桶を作る時にはめる竹で編んだ輪「タガ」をフラフープのように回す大会も開かれました。参加者は直径2m・重さ13kgほどもあるタガを5分間回しました。

その結果、千葉県の猪瀬智也さんが3年連続で優勝しトロフィーなどが贈られました。記録は294.1回でした。

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