ウクライナ出身モデルがミス日本グランプリを辞退、既婚者との交際発覚で

1月に行われた「第56回ミス日本コンテスト」でグランプリに選ばれた椎野カロリーナさん(26)が、グランプリを辞退した。週刊誌が、椎野さんが既婚男性と交際していたと報道したことを受けたもの。

椎野さんはウクライナ人の両親を持つ。5歳の時に日本に移住し、2022年に日本国籍を取得していた。

日本に帰化した人がミス日本のグランプリを獲得したのは、椎野さんが初めてだった。

こうした中、「週刊文春」は1日、椎野さんが美容外科医兼インフルエンサーの前田拓摩さん(45)と交際していたと報道した。

報道当初、ミス日本を主催する一般社団法人ミス日本協会は、椎野さんは前田さんが既婚者だと知らなかったと話しているとして、椎野さんを擁護した。

前田さんもソーシャルメディアで、自分が既婚者なのを隠していたと認めた。

しかし、ミス日本協会は5日、「本人より、一身上の都合により、(グランプリを)辞退したいとの申し出がございました」と発表。同協会は申し出を受理し、今年のミス日本グランプリを「空位」とした。

椎野さんの所属事務所によると、椎野さんは交際中から前野さんが結婚しており、家族がいることを知っていたと、後から認めたという。

椎野さんは5日に自身のインスタグラムで、事務所への説明内容に事実と異なる点があったと説明。「混乱と恐怖から真実を話すことができなく」なっていたと、ファンに謝罪した。

椎野さんのグランプリ受賞によって、日本人とは何かという議論が再燃していた。

「いまの時代を象徴している」と評価する声がある一方で、「ミス日本」のあるべき姿ではないとの声も出ていた。

椎野さんは受賞当時、「なかなか日本人として受け入れてもらえないことも多く、今回、日本人として認められたと感謝の気持ちでいっぱいです」と語っていた。

(英語記事 Ukraine-born Miss Japan winner relinquishes crown following affair

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