バレンタイン、約9割が「職場の人にチョコ渡さず」 一方で売り上げは好調…なぜ?

バレンタインが近づき、デパートでは、特設会場も作られ商戦が過熱しています。
しかし今、バレンタイン商戦に大きな変化が訪れています。ある調査では、9割の人が、「職場の人にチョコ渡さない」ということなんです。

バレンタインフェアが行われている米子天満屋(鳥取県米子市)。今年は特設会場に国内外100ブランド、およそ600種類が並んでいます。

客は
「子どもとか、子どもの友達とか。抹茶のもう1種類がもう無くて、いま悩んでいます」

今年は、新型コロナ5類移行後、初のバレンタインということもあり、店側も気合十分です。

米子天満屋 瀬島周治さん
「本年天満屋が岡山で創業して195周年を迎えました。地元の皆様へ感謝を込めて、地元のお店と地元の食材を使ったオリジナルのテリーヌを作っていただきました」

島根県出雲市のクラフトチョコレートメーカーと製作したテリーヌは、鳥取県大山町「小川養鶏場」の卵と「大山乳業」の大山バターが使用されています。

小崎純佳キャスター
「しっとりなめらかな食感です。そして味が濃厚です。これはチョコレート好きにはたまらない一品です」

そのほかにも、鳥取市の「さんかくショコラ」が作る生チョコサンドクッキーなど、地元アイテムが勢ぞろいです。

こうした中、今年のバレンタインにはこんな傾向が…

ライボの調査機関「Job総研」が今年1月に行った調査によりますと、今年、「職場の人にバレンタインを渡さない」と回答したのは89.3%。「職場の人に渡す」と回答したのは、わずか10.7%でした。

「職場の人にバレンタインを渡さない」と回答した465人に、その理由を聞くと、「お金がかかるから」が35.5%で最も多く、次いで「準備が面倒/時間がないから」が35.1%でした。

さらに、回答者全体に物価高騰によるバレンタインの受け渡し意欲について聞くと、「とても低くなった」「低くなった」「どちらかといえば低くなった」と答えた人は84%でした。

しかしこの店では、売り上げはむしろ好調だと言います。なぜなのでしょうか?

米子天満屋 瀬島周治さん
「コロナ禍を経て、義理チョコの需要は減ってきているんですが、その分ご自身へのご褒美や家族、友人、大切な方へのプレゼントということで、有名ブランドや海外のパティシエが作ったこだわりのチョコレートが非常によく動いています」

「みんなへたくさん」から、「大切な人にこだわりの一品」を。バレンタイン商戦にも変化が訪れています。

© 株式会社山陰放送