東京「大雪警報」で看板がズームイン「きぬた歯科」院長が喜びの告白! 設置費用1300万円も「効果抜群です」

八王子駅前と「きぬた歯科」の看板は冬の日の東京の風物詩となりつつある(写真・時事通信)

東京23区に大雪警報が発表された2月5日、各テレビ局はターミナル駅や幹線道路などに、アナウンサーや取材クルーを出して生中継をしていた。

「東京の豪雪地帯」として知られる八王子駅にも多くのクルーが集結、連絡歩道橋の上から降雪状況を報じていた。

そのひとつが『ひるおび』(TBS系)。中継するのは川添永津子リポーターだ。

川添リポーターは「こちらはまだ、雪は降っていません。こちらの表示計の気温を見ていただきますと4度なんですね」とリポートしながら、看板のデジタル気温計を指差した。

次の瞬間、カメラが看板にズームイン。映し出されたのは「きぬた歯科 インプラント」の看板だった。院長の顔写真こそなかったが、都内や東京近郊の高速道路を利用するドライバーにはおなじみの、あの看板である。

『ひるおび』の放送を見た羅田(きぬた)泰和院長は、よほどうれしかったのか、自身のXに

《やったー!! ひるおび最高!! 正座して待っていた甲斐がありました。きぬた歯科応援団の皆様のおかげでもあります。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。尚、TBSさんには何らかの形(きぬたgoods、又はCM)でお礼をさせて頂きます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます!》

と投稿した。すると《おめでとうございます!》《バッチリですね!》《凄い宣伝効果ですね》など、多くの反響が寄せられた。

そこで本誌は、きぬた院長に「よろこびのナマ声」を聞いた。

「はい、正座して番組を観ていました(笑)。不思議なもので『来るぞ、来るぞ(映るぞ、映るぞ)』と思って観ていると、だいたいは映りますね。

あの看板、もともと温度計はついていなかったんです。設置した(年の)冬に雪が降って、テレビ局が八王子駅前から中継しているのを観ていて『そうだ!』と思いついたんです。最初はデジタル数字だけで『℃』はプリントでした。だけどそれだと目立たなかったので、一体化させました。最初の看板設置に900万円、デジタル数字と『℃』で、プラス400万円がかかりました。

でも、効果は抜群です。ローカルのテレビ局でも、30秒のCMを出せば100万円はかかります。今回は『ゴゴスマ』(同局系)やほかの番組でも映りましたから、合計で40秒くらいですかね。そうすると130万円くらいのCM効果があります。それが12年以上続いていますから」

ちなみに、TBSのCM提供は本気で考えているという。

最後に、気になる看板設置数の最新情報を聞いた。

「いまは230カ所くらいです。以前は300カ所くらいありましたけど、場所を厳選しました。そのため設置数は減りましたが、維持費は逆に1億6000万円から2億円に増えましたね。効果ですか? もちろんあります(笑)」

きぬた院長は、日本でもっとも知名度が高い歯科医師だろう。

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