ドイツ銀行、今年の米景気後退を予想せず 利下げ幅の予測修正

[6日 ロイター] - ドイツ銀行は5日付のリポートで、今年の米国の景気後退(リセッション)をもはや予想していないと述べた。インフレが鈍化しており、労働市場も失業の急増を招かずに「バランスが改善」しつつあるとしている。

同行はこれまで米連邦準備理事会(FRB)の利上げでソフトランディング(軟着陸)の余地が狭まり、米国が穏やかなリセッションに突入すると予想していた。

今年の米経済は四半期平均ベースで1.9%成長する見通し。従来予想は0.3%だった。

ドイツ銀行の米国担当チーフエコノミスト、マシュー・ルッツェッティ氏は「米国経済は複数の逆風(依然厳しい信用状況、消費者の延滞率上昇、労働市場の減速)に引き続き直面しているが、これまでの回復力を踏まえると、2024年はわれわれの従来予想より穏やかな減速になる」と述べた。

FRBの利下げ開始時期については引き続き6月と予想。ただ、年内の利下げ幅の予想は175ベーシスポイント(bp)から100bpに修正した。

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