「夢は笑われてもいい」「悲しむのは、現実を笑われたときだけ」“エンタメの仕事に就きたい”10代の背中を押す言葉

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。2月5日(月)の放送では、パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、将来の夢に悩む10代リスナーと電話をつなぎ相談に乗りました。「エンタメの仕事に就きたい」という17歳のリスナーとのやり取りを紹介します。

こもり校長:今夜の授業は、『掲示板逆電』をお届けします。学校掲示板は、生徒(リスナー)の教室です。今日も、掲示板に書かれた気になる書き込みに電話をしていきます!

――リスナー(17歳・高2)が話したいこと

進路のことについて話したいです。お笑いが好きで芸人さんをサポートするような仕事に就きたいと思っています。でも田舎に住んでいるので、「エンタメの仕事に就きたい」と言ったら「できるわけない」と反対されそうです。

――周りからの反対は「ない」とは言い切れない

こもり校長:前に、「ランジャタイ先生がすごく好き」って言って話したよね。

リスナー:2回ほど話しました。

こもり校長:お笑いに興味があるんだね?

リスナー:『M-1グランプリ』を見て、予告の4分間のビデオとかがかっこよくて……! 芸人さんが「笑わせるために」とやっている生き様がかっこいいと思って、サポートしたいと思いました。

COCO教頭:そっち側か!

こもり校長:じゃあ、マネージャーさんとかになりたいの?

リスナー:はい。劇場のスタッフさんとか。

こもり校長:なるほど、そういうことに興味が出てきたんだね。でも、周りの人に反対されそうだと……俺もめちゃくちゃ言われたもんね。俺は三重県出身なんだけど、負けないくらい田舎なの。「東京に行ってEXILEになります」って言ったときは、まぁ笑われたね。「なれるわけないじゃん」、「なに言ってんの?」って。お母さんだけは信じてくれていたけど、親戚にも言われたよ。

リスナー:あ~……。

こもり校長:俺は中学で上京したけど、「高校生になったら、就職するタイミングが来たら戻ってくるよ」って散々言われたし。

COCO教頭:そこまで言われたんだ!

こもり校長:だから、心配しているようなことが「ないよ」とは言い切れないね。不安になるのは共感するけどね。

――“好きなものに飽きる”不安とプラスになる考え方

こもり校長:ほかにも、自分のなかでひっかかることがあるの?

リスナー:好きなアーティストとかに飽きることがあるんです。ずっと好きで聴いていた曲なのに、突然冷めて聴かなくなってしまったり。

こもり校長:うっ……。

リスナー:お笑いに対しての熱が、それっきりになってしまったら……と思ったりします。

こもり校長:「マネージャーを目指すぞ!」という今の熱量が、東京に出てきたら冷めちゃって「あんまりだな……」と思ってしまうのが怖い、ということ?

リスナー:そうです。

COCO教頭:でも……私も好きな音楽とか、ハマってずっと食べていた物とかあるけど、それが“飽きる”というよりも、他に興味のあるものが出てきたからトライした、みたいな。そういうプラスの捉え方もあるじゃない?

リスナー:はい……。

COCO教頭:それこそ私のマネージャーは、お笑いが好きでマネージャーになったの。こういう仕事って毎日現場が違うから……劇場の日もあればテレビ収録に付いて行く日もあるし。毎日同じことをする、というのがないから、意外と飽きないんじゃないかな。楽しいことばっかりじゃないかもだけどね。できることとか興味のあることが、どんどん降ってくるよ。だからその辺は、あんまり不安視しなくてもいいと思うよ。

リスナー:はい。

――「夢がいっぱいあるのは恥ずかしいことでもない」

こもり校長:他にもやってみたい職業はあるの?

リスナー:小さいときから図書館司書にも興味があるんですけど、お笑いとで揺れ動いています。

こもり校長:俺は、“諦める”という感覚じゃなくていいと思う。どっちかの夢を選んだらどっちかは終わり、ということではないと思うのね。どっちかの道を歩んでいるなかで、どこかの分岐点で「あのころ思っていた夢が急に叶う」ということもあったりして。

COCO教頭:うん。

こもり校長:俺はダンスがやりたくて、EXILEみたいになりたくてこの業界に入って、夢をずっと追いかけてきたら……気づいたら、校長先生になっていたからね(笑)。そういうことが起きるわけよ。

COCO教頭:たしかに(笑)。

リスナー:(笑)。

こもり校長:それと同じで、今選んだものがなくなる、ということはないからね。いろんなことに興味があるなら、やりたいこともどんどん増やしていっぱい溜めたらいいよ。それを面で見るんじゃなくて、立体にして、いつかボールのように転がして夢を叶えていく方法も絶対あると思うから。興味があるものに突き進んだらいいと思う。いつかまた絶対にきっかけが来て、図書館司書にもなれるよ。

リスナー:あ~、はい!

こもり校長:夢を諦める必要はないし、夢がいっぱいあるのは恥ずかしいことでもないし。あと、夢は笑われてもいいんだよ。夢なんだもん!

COCO教頭:うん!

こもり校長:現実に起きたことで笑われているわけではなく、夢を語って笑われているんだから。そんなのは、笑わせておけばいいんですよ。悲しむのは、現実を笑われたときだけでいいから。「夢があるんだよね」って言えばいいよ。

リスナー:わかりました!

こもり校長:いつか夢を叶えた先で、また違う夢を叶えてほしいね。夢を不安に思わないで。

リスナー:わかりました!

こもり校長:いつか、COCO教頭をサポートしてやってくれよ! あと、飽きないで……!

COCO教頭:飽きられたら悲しい~……!(笑)。

リスナー:はい、わかりました(笑)。

このほかには……
・「野球部で頑張っていたけど、監督の理不尽な指導がつらくてやめたくなりました」という16歳
・「英検準2級の面接が控えています。英語が得意なCOCO教頭に、面接のコツを教えてもらいたいです」という14歳
と電話をつなぎました。

\----------------------------------------------------
2月5日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2024年2月13日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
\----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

© ジグノシステムジャパン株式会社