衛星と地上を一体化する5G・6Gネットワーク試験衛星を軌道投入、中国企業が開発

中国の通信大手チャイナ・モバイルなどが開発した衛星基地局とコアネットワーク設備を搭載した低軌道試験衛星2基がこのほど打ち上げられ、軌道上に投入されました。

中国の通信大手「中国移動(チャイナ・モバイル)」などが開発した衛星基地局とコアネットワーク設備を搭載した低軌道試験衛星2基がこのほど打ち上げられ、軌道上に投入されました。

この2基のうちの1基は世界初の、衛星と地上の二つの5Gネットワークを一体化する技術を検証できる試験衛星であり、搭載されている基地局は広い範囲をカバーする衛星の長所を生かして、地上のネットワークではカバーできない場所に5G信号を発信することができます。もう1基は、6Gの理念に基づいて設計された衛星上のコアネットワークシステムを搭載しており、世界初の6Gアーキテクチャを検証する衛星となります。

この2基は、低軌道衛星と地上のモバイル通信ネットワークを一体化した通信技術の検証に用いられます。2基の試験衛星の軌道は高度約500キロで、高度3万6000キロの高軌道衛星に比べ、タイムラグが短く、データ伝送速度が速いなどの優位性があります。また、大規模な低軌道衛星ネットワーク通信を推進することは、地上のモバイル通信ネットワークのカバー範囲の不足を補い、遠隔地にこれまでより帯域幅が広い衛星ネットワークサービスを提供することに役立つとみられています。(提供/CRI)

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