島村歯車製作所、自己破産申請へ 負債1億1000万円

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帝国データバンク土浦支店は6日、産業用機械や部品などを手がける島村歯車製作所(東京都墨田区)が1月23日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は約1億1000万円の見込み。

同社は1962年設立。各種産業用歯車の設計製作を手がけ、75年に茨城県阿見町に茨城工場を開設した。業界の歯車需要が後退したのに伴い、ノウハウを生かして産業用機械や自動化ラインの設計に進出。大手プラスチック容器メーカーをはじめとした得意先を得て94年8月期は年売上高約2億8000万円を計上した。

だが、近年は競合や業界の低迷で売り上げが減少。金融債務の返済負担も重なり債務超過に陥っていた。その後も事業の立て直しを図ったが業容が改善せず、資金繰りが限界を迎え、事業を停止した。

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