【速報】「恵方巻」食べた66人が下痢・嘔吐など食中毒症状 島根県内の製造業者を5日間営業停止 計80人が発症

1月31日から2月2日にかけ島根県内の業者が製造・提供した恵方巻などを食べた計80人が、下痢や嘔吐など食中毒症状を発症していたことが分かりました。

島根県によりますと4日、島根県益田市内の医療機関から益田保健所に「市内の施設が製造した巻きずしを食べた4人が胃腸炎症状を呈し受診した」などとする連絡がありました。

保健所が調査したところ、2月1日・2日に益田市内の総菜製造業者「ちるちるみちる」が製造した恵方巻を食べた66人が下痢・嘔吐などの症状を訴えていたほか、同じ業者が経営する飲食店を1月31日に利用した14人も下痢・嘔吐・発熱症状を訴えていたことが分かりました。
患者2人が入院していましたが、すでに退院し、全員が回復傾向ということです。

このうち、恵方巻を食べて症状が出た66人は、男性が10歳代~80歳代までの38人で、女性が10歳未満~80歳代までの28人です。

販売された恵方巻は、オリジナルとエビマヨの2種類で、オリジナルにはアナゴ・かんぴょう・たまご・しいたけ・キュウリ・ゴボウ・ホウレンソウ・かにかま・赤でんぶ・しゃり・のり。エビマヨにはボイルエビ・マヨネーズ・錦糸卵・グリーンリーフ・かにかま・キュウリ・しゃり・のりが使われていました。

2月1日には、オリジナルを23本、エビマヨを18本販売。
2月2日には、オリジナルを277本、エビマヨを262本販売したということです。

1月31日に飲食店を利用して食中毒症状を訴えたのは、宴会をしていたグループのうちの14人で、この食事には恵方巻は提供されていなかったということです。

保健所はこの施設が原因となっての食中毒と断定し、2月6日から10日まで、5日間の営業停止処分としました。

病因物質などについては益田保健所が調査しているほか、この店を利用して症状が出た人は、速やかに医療機関を受診するとともに保健所に連絡するよう呼びかけています。

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