琵琶湖の男性遺体の会社口座から現金引き出した疑いで男女逮捕、死亡経緯知る可能性も

男性の遺体が見つかった琵琶湖付近(1月18日、滋賀県近江八幡市)

 滋賀県近江八幡市牧町の琵琶湖岸で首に絞められた痕がある男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、男性の会社の口座から現金を引き出したとして、滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は6日、窃盗の疑いで愛知県豊川市の会社員の男(45)と、愛知県北名古屋市の風俗店店員の女(27)を逮捕した。捜査本部は、二人が男性の死亡の経緯について何らかの事情を知っている可能性があるとみて慎重に調べる。

 また、遺体で見つかった男性は捜査本部の調べで、愛知県あま市の不動産業の男性=当時(55)=と分かった。

 2人の逮捕容疑は、共謀して1月15日午後8時40~45分ごろ、名古屋市内のコンビニにあるATMで、不正に入手した男性が経営する会社名義のキャッシュカードを使い、3回にわたって現金計50万円を引き出した疑い。

 捜査本部は、二人の認否を明らかにしていない。

 司法解剖の結果、男性の死亡推定日は1月16日ごろ。何者かに首を絞められた痕があり、頭や顔、背中など複数の場所に皮下出血が見つかった。

 遺体が発見された現場はJR近江八幡駅の北西約5キロの琵琶湖岸で、周辺には牧水泳場や公園がある。1月16日午後9時半ごろ、釣りに来ていた人が浅瀬にうつぶせで浮いている遺体を発見した。

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