浦和、苦渋の決断...観戦チケットの料金改定を報告「増加した費用を企業努力だけで吸収することは困難」「一律での値上げとせず、必要最小限にとどめる」

浦和レッズは2月6日、「ファン・サポーターのみなさまへ」と題したリリースで、新シーズンに向けた方針を発表した。

昨年の天皇杯・名古屋戦における試合運営管理規程違反事案に対する誠実なクラブ運営、「安全・快適で熱気ある満員のスタジアム」の実現などに言及し、観戦チケットの料金改定を報告した。

「浦和レッズは、老若男女を問わずおひとりでも多くの方に浦和レッズを好きになっていただき、そして応援する楽しみを提供してまいりたいと考えております。

一方、昨今の物価上昇に伴う各種費用増への対応といたしまして、経営の合理化・効率化といった企業努力に努めてまいりましたが、増加した費用を企業努力だけで吸収することは困難な状況となっております。

そうした状況を踏まえ、苦渋の決断ではございますが一部席種の料金改定を行わせていただくことといたしました」

【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
観戦チケットの料金変更には、クラブ内にも様々な意見があり、その中には反対意見もあったという。それでも改定を決定したのはなぜか。

「クラブ理念内に掲げる『強くて魅力あるチーム』が日本、アジア、そして世界で継続して闘うことこそがファン・サポーターのみなさまの願いであると考え、一律での値上げとはせず、必要最小限の料金改定にとどめることを自らに条件として課し、料金改定の実施を決定いたしました」

具体的には、各席種の小中高生料金を改定せず、また現在の席種を一部細分化するなどして、料金改定範囲を最小化するなどの策を講じた。

その他では、2019年の発足から6年目を迎える「浦和レッズサッカー塾」が「浦和レッズアカデミーサッカースクール」と名称を改め、再始動することも伝えられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社