野球賭博で1億円超を賭けさせた疑いで男女3人再逮捕、暴力団の活動資金か

京都府警本部

 プロ野球公式戦の勝敗などで賭博を開いたとして、京都府警組対2課と宇治署は6日、賭博開帳図利の疑いで、大津市、自動車販売修理業の男(59)=犯罪収益移転防止法違反罪で起訴=ら男女3人を再逮捕した。

 3人の再逮捕容疑は、共謀し、2022年7~9月、プロ野球の公式戦と第104回全国高校野球選手権大会の計205試合の勝敗を客の男性(34)に予想させ、計約1億1600万円を賭けさせた疑い。

 府警によると、被告の男は野球賭博を首謀する胴元とみられ、男性や他の客を相手に交流サイト(SNS)を通じて1口1万円で賭け金を募っていた。チームの強弱に応じて得点を増減させるハンディキャップを設定した上で試合結果を客に予想させ、射幸心をあおっていたという。

 府警の説明では、被告の男は22~23年にかけて、プロ野球と高校野球の試合で計11億円の賭け金を受け付けたとみられる。被告の男は指定暴力団組員で、賭け金の1割を手数料として徴収していたといい、府警は暴力団の活動資金になっていた可能性があるとみて調べる。

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