東京都サイトのグラフに「誇張」指摘→修正 目盛が不均等、見た目は数倍改善...理由や意図は「特段ない」?

東京都福祉局の公式サイト内にある、福祉業界の有給取得率を示すグラフが、過度に改善して見えるよう誇張されているとしてXで話題となっている。

該当のグラフは2024年2月6日昼には修正されており、都福祉局は「指摘があったため見直しました」と説明した。

「それ誇張表現グラフっす」

話題となっているのは、サンリオのキャラクターで「ハローキティ」が「TOKYO 福祉のお仕事アンバサダー」として都とコラボし、介護や保育といった福祉の仕事について紹介するページだ。その中で、19年から22年までの福祉業界の有給取得率のグラフを掲載している。19年53.2%から年々増加し、22年60.3%と働きやすさが改善していることを示すものだが、5つあるグラフの目盛は53から始まり、55、57、58、60と均等になっていない。20年(53.4%)から21年(58.0%)は、グラフ上では数倍の差があるように見える。

これがXで拡散されると、「それ誇張表現グラフっす」「数字をよく見ないと、勘違いを生んでしまうよ」「これはひどい印象操作だ」など批判の声が寄せられた。

J-CASTニュースが6日午前に都の福祉局生活福祉部地域福祉課に取材を申し込んだところ、担当者不在とのことだったが、グラフについては修正予定とのことだった。実際、同日昼時点でグラフは修正されている。その後、同課担当者と話すことができた。修正前のようなグラフ表現を用いた意図や理由については特段ないとし、「指摘があったため見直しました」と回答した。インターネット上でさまざまな意見が寄せられたことについては、「引き続きより分かりやすく、正確に伝えてまいりたいと思います」とコメントした。

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