２月5日からの雪や凍結の影響により、静岡県東部ではスリップ事故が相次ぎ、37件の事故が確認されました。物流にも大雪の影響が出ています。
【写真を見る】「商品が届けられない」大雪の影響でスーパーの商品も補充できず スリップ事故も相次ぐ 一夜明け影響続く
＜堀葵衣アナウンサー＞
「街に雪が降り積もり、一面白く見えています」
静岡県では、東部を中心に降り続いた雪。一夜が明け、山沿いの地域では朝から雪かきなど除雪作業に追われました。
＜除雪作業の御殿場市職員＞
Q.きょうの雪は?
「固いです。人が歩ける範囲は片付けるようにして、あとはちょっと溶けるのを待つかたちになると思う」
御殿場市では最大4センチの積雪を記録。一面の銀世界となりました。積雪や路面凍結の影響で県東部では、6日朝にかけて、スリップ事故が相次ぎました。
警察によりますと、人身事故が4件、物損事故が33件発生しています。人身事故は、いずれも凍結した路面でブレーキが利かずに前の車に追突したもので、追突された車のあわせて4人がけがをしましたが、軽傷だということです。
警察は、一部では雪が残っているほか、今後、路面の凍結も考えられることから、引き続き、冬用タイヤやチェーンなどを装着するよう呼びかけています。
＜金原一隆記者＞
「午前6時過ぎ、東名の沼津インターです。雪によって通行止めとなっていましたが、通行止めは解除されました」
静岡県東部から首都圏にかけて降った雪で通行止めとなっていた東名高速道路は、除雪作業と安全確認が完了した午前6時に規制を解除。新東名高速と中部横断道道の一部区間で続いていた通行止めも、昼には解除されました。
＜金原一隆記者＞
「きのうの雪で交通が影響を受けた御殿場市。私立の御殿場西高校では入試ができるのか心配されましたが、予定通り実施となりました」
雪の影響が心配されるなかきょうは県内の私立高校の入学試験。御殿場西高校は雪の影響で学校までたどり着けない状況を考慮し、入試を実施するかどうか、2月6日朝に判断、発表するとしていましたが試験は、予定通り行われました。
＜山梨からの受験生の保護者＞
「いつもは（山梨県から）1時間で来られるけど、14時間かかりました。道路が止まっちゃったんで。着いたのは朝方でした」
Q.きのう何時に出発した?
「きのうのお昼に出て、着いたのは朝の4時半」
御殿場西高校では、交通事情などで試験が受けられなかった42人に対して、2月13日に追試を実施するということです。
大雪は、静岡県内の物流にも影響を及ぼしています。
＜滝澤悠希アナウンサー＞
「静岡市内のスーパーです。パン売り場ですが、かなりスペースが空いていますね。品薄状態となっているようです」
静岡市内のスーパーのパン売り場。商品は、売り場の4分の1ほどしか並んでいませんでした。
＜女性客（80代）＞
Q.夕方の時間帯でこんなに商品ないって珍しい?
「珍しい。どうしたんだろうとびっくりした。」
Q.物が入ってこないのは困る?
「一番困る」
スーパーには、5日の昼ごろから、取引先の約20社から「商品が届けられない」といった連絡があったといいます。パン以外にも油揚げやうどん、焼きそばなど一部の商品で補充できない状態が続いているといいます。
＜田子重下川原店 赤坂真彦店長＞
「現段階ではお客様にすごくご迷惑をおかけする欠品は起こっていないので、道路の通行止めが解消して入荷が始まれば良いなと思っている」
田子重によりますと、2日から3日程度で通常の状態に戻る見込みだということです。
