首都圏で大雪!会社から「帰宅命令」 コロナ禍を経て在宅勤務への理解定着

東京をはじめ首都圏で大雪となった2024年2月5日。高速道路は通行止めが、鉄道では夕方以降の帰宅ラッシュ時に運休や遅延が続出した。

X(旧ツイッター)では、「帰宅命令」というワードが10位以内にランクイン。会社員として勤務する30代~50代男女6人に取材すると、勤務先から「帰宅命令が出た」との回答が聞こえてきた。荒天時でも、無理をして会社にとどまる風潮は、もはや過去の話のようだ。

テレワークに切り替えてくださいと通達があった

取材に応じてくれた人たちに、2月5日の何時頃、どのような形で帰宅命令が出たかを聞いた。

「一度出社したものの、(午前)11時にテレワークに切り替えてくださいと通達があり、帰宅した」(50代男性・サービス業)
「前日の時点で、全員テレワークに切り替えるよう指示が出たため、テレワークに切り替えた」(30代女性・事務)
「元々テレワークがメイン。そのままテレワークで業務を行った」(40代・女性・IT関係)

回答を見ると、いったん出社した人もいるが、在宅勤務が定着している様子がうかがえる。「これから雪がひどくなる」という予報なら、既に自宅で仕事が出来る環境が整っているのだから、わざわざ外出する必要はないし、会社側もそれを認めているのが、今どきの働き方になっているようだ。なお、質問した6人のうちの4人は、前日または当日の午前中に在宅勤務に切り替えた。

ただ残りの2人は、会社に残って勤務を続けたという。

「帰宅命令が出たのは、16時前。定時が17時だったのでそのまま仕事をして帰宅した」(50代女性・事務)

「帰宅命令は特に出なかったので、19時頃まで仕事をしていたら『帰れなくなるから』と上司に言われ、途中で切り上げ終業した」(30代・サービス業)

在宅勤務の概念がなかった時代の措置は?

では、在宅勤務が広く認められていなかった時代、今回のように大雪が降ったらどうなったのか。6人の中からは、「5~10年前にも同じく帰宅命令は出たが、テレワークという概念がなく、そのまま終業した」「雪がひどくなると予想される日は、休暇になっていた」という意見が年齢問わず出てきた。

2020年1月から流行したコロナウイルスの影響で、在宅勤務を推奨する企業が増えた。コロナの余波で会社を縮小し、現在は社員全員が在宅勤務という人は、「天候に左右されることはなく仕事ができる」と語った。

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