河井克行元法相が地元広島で「おわび行脚」 仮釈放後初めて 

大規模買収事件で服役し、去年11月に仮釈放された河井克行元法務大臣が地元広島で「おわび行脚」を始めたことが分かりました。

河井克行氏は妻の案里氏が出馬した5年前の参議院選挙をめぐり、地元議員など100人に総額およそ2900万円を渡し、買収した罪で懲役3年の実刑判決が確定。服役しましたが、去年11月に仮釈放されました。

関係者によりますと、河井氏は数日前から地元選挙区の「衆議院広島3区」でかつての支援者などを訪ねる「おわび行脚」を始めたということです。

河井氏から20万円を受け取ったとして有罪判決が確定し、失職した元・安芸太田町議会議員の矢立孝彦さんです。5日朝、スーツ姿の河井氏が事前の連絡もなく、1人で自宅を訪ねてきたといいます。

元安芸太田町議会議員 矢立孝彦さん
「とにかくお詫びに終始しておられました。申し訳ない、ご迷惑をおかけしました、ということに一貫しておられました。精神的な面から少しお痩せになって、少しやつれられたかな?という印象は持ちました」

河井氏は部屋に入ることを固辞し、玄関で10分程度会話したということです。

矢立さんは「地元のために頑張ってくれた面もあるが、自分の政治家人生を狂わされた」と話しています。

別の元地元議員は「もし訪ねてきても会うつもりはない」と話していて、河井氏の突然の訪問に地元は困惑しています。

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