菅井八段 初白星で踏みとどまるか 王将戦 7日から藤井八冠と第4局

菅井竜也八段(左)と藤井聡太王将

 将棋の菅井竜也八段(31)=岡山市=が藤井聡太王将(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖との八冠=に挑戦する第73期王将戦7番勝負の第4局が7、8日、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で指される。開幕から3連勝で防衛に王手をかけた藤井王将は、勝てば3連覇で前人未到のタイトル20期連続獲得を達成する。菅井八段は初白星で踏みとどまり、反転攻勢ののろしとしたい。

 今シリーズは振り飛車党のエース菅井八段、居飛車党で全冠制覇を成し遂げた藤井王将と、将棋の二大戦法を代表するトップ棋士2人がぶつかる。ここまで3局は、藤井王将が手堅い指し回しで白星を重ねたが、菅井八段も積極的な攻めや粘り強さなど、敗戦の中にも随所に“らしさ”を示しており、きっかけ次第では挽回も十分期待させる内容だった。

 第4局は藤井王将の先手番。後手の菅井八段が、先手を持って圧倒的な戦績の相手に、どんな作戦を用意してくるのか、見どころの多い一戦になりそうだ。

 王将戦7番勝負は2日制で、持ち時間は各8時間。先に4勝した棋士がタイトルを獲得する。菅井八段が奪取すれば初戴冠、藤井王将が防衛すれば3連覇となる。

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