日韓漁業協定・暫定水域で操業、韓国のカニかご漁船で火災…転覆 海上保安庁航空機と巡視船も救助活動 韓国への船体曳航始まる

6日未明、島根県・隠岐の島沖の日本海で操業中の韓国漁船で火災が発生したため、海上保安庁の航空機と巡視船が現場に急行し、救助・監視活動にあたりました。けが人はいませんでした。

6日午前4時半ごろ、韓国の救助調整本部から、日本の第8管区海上保安本部あてに「韓国漁船『BO BAE』で火災が発生、救助活動の協力を願う」と通報がありました。

火災のあった現場は隠岐の島の北方およそ87キロの日本海で、日韓漁業協定の暫定水域です。美保航空基地所属の航空機「MA726」と、敦賀海上保安部所属の巡視船「えちぜん」が日本側から現場に急行し、救助・監視活動にあたりました。

火災のあった韓国漁船の乗組員は9人で、通報があった1時間後、仲間の漁船に全員が救助されました。この火事によるけが人はいませんでした。

第八管区海上保安本部によると、韓国漁船はカニ漁の操業中だったとみられるということです。

漁船は転覆状態となっていましたが、午後5時14分、韓国海洋警察庁所属船により、韓国に向けて曳航が始まったということです。

周辺に油の流出などは認められていないということで、火災の原因などについては、韓国側が調査を進めています。

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