【ソウル共同】韓国政府は6日、医大や医学部の入学定員を2025年度から6割増やし約5千人にすると発表した。定員変更は06年以来で「崖っぷちの医療体制を維持し、超高齢社会に備える最後の機会だ」と強調した。増員に反対してきた大韓医師協会は議論が尽くされていないと主張し、強行されれば「ストライキを行う」と予告した。
韓国では若者の首都圏志向などで地方の医師不足が問題となっており、政府は昨年10月、医大の定員を25年度から増やす方針を発表した。
20年にも政府が定員増方針を示したが、開業医が全国でストライキをし、撤回に追い込まれた。大韓医師協会は地方や人気の低い診療科の待遇改善を主張している。
