【大雪】私立高校入試始まる…前日ホテル泊の受験生も 高校生は「バスが遅れて、電車に乗れない」 静岡県

静岡県東部を中心に影響が出ました。きのう5日からの雪で、御殿場市など山間部では積雪が観測され、高速道路や国道が一時通行止めとなりました。

南岸低気圧の影響で、県内の山地ではきのうから広い範囲で雪や雨となりました。

白鳥衛記者:「午前8時すぎのJR御殿場駅前です。現在雪や雨は降っていませんが、きのう降り続いた雪が現在も融けずに残っています。また、地面の足跡がある場所では、雪がかなり固まっていて、すべりやすい状態となっています」

駅前の温度計は1℃を表示。積雪4cmを記録した御殿場市内では、6日朝、スコップで雪かきをする人の姿が見られました。

また、歩道には雪が積もり、シャーベット状に踏み固められた道を会社や学校へ向かう人たちが注意しながら歩いていました。

高校生「バスが遅れて、電車に乗れない」

この雪で公共交通機関にも影響が…。

高校1年生 :「いつも乗っているバスが遅れて、電車に乗れない状況」

高校1年生
Q.学校は大丈夫ですか?
A.「もう間に合わないです」

静岡地方気象台によりますと、大雪のおそれはなくなりましたが、6日夜は冷え込みが強まるため、路面の凍結に注意が必要です。

5日午後1時ごろ、富士宮市の朝霧高原、国道139号ではタイヤのチェックが行われ、除雪車の姿もありました。雪による、道路の通行止めも相次ぎました。

高速道路では5日正午から、東名高速は東京ICから清水JCTの間で、新東名は新御殿場ICから新清水JCTの間で、上下ともに通行止めとなりました。県内の東名・新東名は、6日朝、ほとんどの区間で通行できるようになりましたが、午前8時半の時点で、有料道路や国道など、県内13路線、17区間で通行止めが続いていました。

国道1号線では神奈川県の箱根ICから三島市の市山新田交差点までが通行止めに。国道246号も一部区間で通行止めになるなど迂回も困難な状況となりました。

人身事故4件、物損事故33件

杉澤洋佑記者:「(5日)午後11時の道の駅富士上りです。駐車場にはかなり多くのトラックが止まっています。駐車場からはみ出しているトラックもいます」

高速道路が通行止めとなった影響でしょうか、国道1号バイパス沿いの道の駅は夜中にも関わらず、多くの車が停車していました。

大雪から一夜明けて…。

仙島英明カメラマン(函南町):「午前7時、国道1号線箱根峠に来ています。きのうから降り続く雪で、一面銀世界となっています」

県警によりますと、雪の影響で県内では4件の人身事故が起き、木やポールなどにぶつかる事故は33件確認されたということです(午前7時時点)。

御殿場市は「銀世界」

伊地健治アナウンサー(6日午前10時):「御殿場市にある東名高速道路・御殿場インターチェンジです。辺り一面雪が積もって真っ白な銀世界となっています。住宅や事業所の屋根という屋根には白く雪が積もっています。幹線道路や主要な道路などは雪が積もっておらず、車も通っているが少し住宅街の中に入ったり、細い道を見てみると除雪が出来ていなかったり、車が通っていないところもあります。田んぼや畑は真っ白になって、雪が積もっています」

私立高校では入学試験

一方、県内の私立高校では入学試験が始まり、およそ2万7000人の受験生が試験に挑みました。

御殿場市内の高校を受験する生徒は…。

中学3年生(三島市)
Q.きょう何で来た?
A.「きのうホテルに泊まって、電車で来ました」
Q.気をつけたことは?
A.「雪で転ばないように、しっかり踏みしめて歩きました」
Q.意気込みは?
A.「緊張はすると思いますが、今までの勉強の成果が出せるように一生懸命頑張ります」

多くの学校では予定通り試験が行われましたが、雪の影響で、長泉町の知徳高校など、一部では試験開始時間の繰り下げや登校が困難な場合は、追試験を受けるように促す対応が取られたということです。

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